相互理解を深める「価値観ワークショップ」
Action - 現場の実践事例 -

相互理解を深める「価値観ワークショップ」

概要

私のチームでは、相互理解をより促進するためにそれぞれのメンバーが大切にしていることを共有し合う「価値観ワークショップ」を実施しました。

始めたきっかけ・背景

メニューデザイン研究所では飲食店のメニューデザインを専門に、コンサルティングから実際のメニュー制作までを手がけています。事業部制を取っており、それぞれのチームに営業やデザイナー、ディレクターなど様々な職種が存在しています。デザイナーの中には在宅勤務をしている人もいるなど、同じチームの中で多様な背景、働き方をしているメンバーが集まるチームです。

当然、それぞれの職種によって役割も違いますし、仕事において大事にしていることも違ってきます。時々、価値観の違いからメンバー間ですれ違いが生じることもあり、マネージャーとしては課題として捉えていました。そうした中で、よりコミュニケーションを円滑にし、チームワークを高めるために、「価値観ワークショップ」を実施したのです。

実施ポイント

「価値観ワークショップ」は1時間程度のコンパクトな時間でできるものです。具体的な進め方を説明します。

1. 1対1のペアを作る

まずは1対1のペアを作ります。普段深く話す機会のないメンバー同士、違う職種同士などで組むとより高い効果を発揮すると思います。

2. 30個ほどの価値観のワードから5つ選ぶ

予め用意しておいた30個ほどの価値観のワードから5つ選んでもらいます。ワードには「ワークライフバランス」「結果重視」「楽しい」「お金」など仕事において重視するポイントを単語にしたものがあります。事前に用意されたワードにぴんと来るものがない場合は、自由記述で自分なりのワードを5つの中に入れるても大丈夫です。

選んだワードは大切だと思っている順に、1~5まで優先順位をつけます。また、選んだワードはシートに書き込み、あとで他のメンバーに共有できるようにしておきます。

3. ペア同士でワードを選んだ理由を共有する

ペア同士で、それぞれなぜそのワードを選んだのか、なぜその順位なのかを共有し合います。カッコつけず、素直な思いを話すことが大切です。

4. 全体で共有する

ペア同士での共有が終わったあと、メンバーが選んだワードが記載されたシートを全員で回し読みをしながら、それぞれ感想を言い合います。率直に「Aさんっぽい!」「Bさんがこのワード選ぶとは思わなかった!なんで?」など思ったこと、そのメンバーに聞きたいことなどをざっくばらんに話し合います。私のチームの場合は笑い声終始絶えず、わきあいあいとした雰囲気で行いました。

以上が価値観ワークショップの進め方です。細かい進め方などは「こうしなきゃいけない」というものはないので、それぞれのチーム状況に合わせてやり方を変えてもいいと思います。

私の場合は、重い雰囲気にならないよう、それぞれが大事にしていることをオープンにして、価値観を確認し合う機会となるようにファシリテーションすることを意識しました。

効果、成果 多様な背景を持つメンバーが集まるチームにも関わらず「楽しさ」を多くの人が重視しているなど、ある程度の共通点があったことは新たな発見でした。「楽しく働く」というのは私自身も大事にしていることですので、そうした姿勢がチーム全体に浸透していることがわかったのはマネージャーとして嬉しかったですね。

一方で「効率」「ワークライフバランス」をあげるメンバーも多く、マネージャーとしては改めてそういった部分を大切にしながらチームビルディングを行わないとな、と肝に銘じる機会にもなりました。

メンバー同士でも、相互理解が進んだようで、違う職種同士でのコミュニケーションが円滑になったように思います。「デザイナーにはこういう伝え方をしたほうがいい」「営業職が気にしそうな点だから、早めに伝えておこう」など、それぞれの職種が大事にしていることがわかることで、相手を思ったコミュニケーションが増えたように感じます。 また、このワークショップには新入社員にも参加してもらったのですが、新しく入ったメンバーの理解促進にも大きな効果を感じています。

新入社員が自分の思いを話す機会というのはなかなか得られないものですが、このワークショップを通して早い段階で価値観を話すことで、馴染むのも早くなりますし、メンバーの声かけもしやすくなりました。私自身もマネジメントをする上で、新入社員が大事にしていることを知っているのは大きなアドバンテージになっています。 今後は半年あるいは1年に1回ぐらいの頻度で定期的に行いながら、より相互理解を深めていきたいと思っています。

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