強みを最大限発揮し合える環境があるからチームは強くなる - 前編

強みを最大限発揮し合える環境があるからチームは強くなる - 前編

前編:失敗談からなくした「こうあるべきだ論」

エンゲージメントスコアが81点以上という高いチームに限定したGoodチームインタビュー! 今回は、コミュニケーションアプリ「LINE」を提供しているLINE株式会社から組織内でもエンゲージメントスコアの高かった2つのチームリーダーにお話を伺いました。エンゲージメント指数の中で主に「支援行動」「承認・期待」が特に抜けて高かった、LINE STOREチームとパフォーマンスソリューションチーム。LINEという大型プラットフォームを生み出す組織の中でチームビルディングに対して特に意識していることや、具体的な取り組みについてお話を伺いました。

メンバーのチャレンジがサービスの成長にひも付いているか?

−お二人の関わられているチームは、どのような業務に携わっているのでしょうか?

(椙村)LINE STOREチームでは、名前の通り「LINE STORE」のサービス全般を担当しています。いろいろなコンテンツを販売するプラットフォームになっているので、サービス機能の拡充や既存の機能の改修、プロモーションの運営など、サービスに関わることを一通り担っているチームになります。

(平山)パフォーマンスソリューションチームは、分かりやすくお伝えするとすれば法人向けの営業事業部ですね。具体的にはLINEの公式アカウントやプロモーションスタンプ、LINEポイントなどの幅広いメニューを販売しております。

平山氏が関わるパフォーマンスソリューションチームが扱っている法人サービスの一部。法人公式アカウントやプロモーションスタンプ、LINE@(ラインアット)、LINE NEWSなど、様々なコンテンツから法人に合ったものを提案する。

− まず最初に「チーム作りにおいて意識していること」についてお聞かせください。

(椙村)LINE STOREチームは2017年の夏にできたばかりの新しいチームです。5人のチームなんですが、私以外のメンバーは比較的入社したばかりの30代前半の方が多く、皆さんキャリアもスキルもしっかりある方ばかりなので、継続的に取り組めるチャレンジがあるようにすることを意識していますね。メンバーにとってチャレンジしたいことがちゃんと見つかる場所であること、そして、それを実現するために活用できるものとしてチームがある、そんなイメージですね。

− キーワードは「チャレンジ」ですね。

(椙村)そうですね。それぞれのチャレンジがサービスの成長にひも付いていることがとにかく大事だと思っているので、サービスの課題をできるだけチーム全体で考えるようにしています。さらに、そこで見つかった課題に対しては誰かがオーナーになり、解決策を考えていきます。できるだけ意識を高く持ってもらえるようにしていますね。

経験が浅いメンバーには「逃げ道」を用意してあげることも大事

(平山)パフォーマンスソリューションチームは杉村さんのチームとは対照的で、新卒を含めて20代前半の若いメンバーが半数を占めています。チーム構成に左右されることはないのですが、チームとして扱う商品が多岐に渡るため、1人が全てを担当しようとすると広く浅い提案になりかねません。そこで意識したのは、個人の得意分野や得意領域を活かしてもらう進め方です。 具体的には得意分野をできるだけ早いうちにキャッチして、できるだけ得意なところに注力してやってもらえるように、「得意8割:苦手2割」程度に関われるような体制作りを意識しています。例えば、LINEスタンプのことはこの人、LINEニュースに関してはこの人というように知識を集約し、それを共有しあいながらチーム全体で進めていきます。

− それはどうやってまとめているのですか?

(平山)向き合っているお客さまによって、目標は変わってきます。知識が集約されたメンバーに、プロダクトの中で売上目標を持ってもらうことで、他のメンバーに対して意識的に働きかけるようになる、という仕組みにしました。 例えば、他のメンバーがお客さまへ提案しにいくときに、自分の担当しているサービスの提案にも協力してほしいという気持ちを持って、具体的な事例を共有できる資料を作ったり、課題を感じがちなことや、その課題に対する解決策をまとめたりして共有します。

それがあると、サービスを担当していないメンバーも提案しやすくなります。こういったサポートを全力で自発的に発信してもらうんです。 中には経験が浅いメンバーも多いので、時には荷が重かったりすることもあります。そのフォローアップをするという意味でも、「平山さんが決めたんだからそうするか」と思えるように、「本人のための逃げ道」を作っておけるような配慮は意識しています。

「こうあるべき」を押し付けるのは、お互いが不幸になる

− チーム作りで苦労していることや、難しさを感じていることがあれば教えてください。

(椙村)チャレンジを見つけてもらいやすくするということは、なかなか難しいです。それぞれのメンバーのレベル感を考えながら、必要に応じてサポートをしていくことは、簡単なことではありません。経験が必要だなと思う内容の場合、できるだけパートナーをつけて進めるようフォローアップできる体制を意識しています。

−それを行うには、メンバーのことを把握しておかないといけない場面も多いですよね。

(椙村)そうですね。普段からのコミュニケーションはもちろんですが、基本的に1on1を通じて、「何がやりたいか、何がやりたくないか」という個人の意思は把握するようにしています。それをメンバー同士が知っていることも重要だと思っていて、そのために定期的にチームランチなどを行ってます。

(平山)僕は「全員に共通するやり方がない」というところが、一番苦労しています。

(椙村)本当にそうですよね。

(平山)実は以前、メンバーに私のやり方を押し付けてしまったことがあり、お互いが不幸になってしまったという体験がありました。私が得意とする提案のしかたは、メニューを組み合わせることで数値や金額をシュミレーションする方法だったのですが、入ってきたばかりのメンバーに「このやり方がベストだ」と半ば強制的に押し付けてしまったんです。ですが、言われたほうからしたらチンプンカンプンで、ストレスがたまる一方だったんですね。私は私で、何で数字が上がらないんだろうとイライラして。ですが、きちんと話してみると、その人はオーソドックスな提案から細かい管理を行い、フォローアップしていくという方法が得意だということが分かったんです。

その時に、何かを押し付けるとか、「こうあるべきだ論」はなくそうと思いました。「こういう人もいるんだ」と受け止め、私とその人だけではなく、他のメンバーからの意見も頼りに、いろいろな角度から判断していくことが大事なんだと。当たり前ではあるんですが、改めて実感しましたね。今は7人のメンバーが、各々の方法で進めています。そこをうまく見極めてあげるのが、今の私のミッションだと考えています。

伝えたい内容や温度感によってコミュニケーションツールを使い分け

−チームでのコミュニケーションの取り方で意識していることがあれば教えてもらえますか?

(椙村)やはりLINEを使ったコミュニケーションは距離が近いように感じる、というところでしょうか(笑)。コンテンツを扱っているサービスなので、普段からそのコンテンツに触れるという意味でも、各自が好きなスタンプを見つけて、それで会話したりすると、結構ほぐれたりするんですよね。

(平山)私たちのチームでも、社内外のやり取りでLINEを使うことは多いですね。感覚としては6割くらいでしょうか。伝える内容の温度感によっては、許される範囲で、「これでいいですか?」「いいよ」とメッセージやスタンプで報告したりもしますね。

(椙村)もちろん業務の話から雑談も含め、基本的に話しかけるようにはしていますが、とにかくみなさんコミュニケーション力が高いので、私としては見守っていれば温まっていくことが多く、僕の役割は「場」を作ることだと思っています。

(平山)あとは、うちはメンバーの半分以上が小さいホワイトボードを持っていて、それを持ちながら相談しにきたりします。「こういうふうにすればいいですか?」「いや、こうしたほうがいいよ」といったアナログなやりとりをしたりしますね。タスク管理にストップウォッチを使ったりもしています。アナログだからこそ、分かりやすいこともあり、それも大事だと思っています。

LINEを使ったコミュニケーションによって、カジュアルなコミュニケーションを取れている。また、業務連絡などもLINEの機能をしっかり有効活用している様子が伺える。

−メンバー同士や平山さんとの距離もすごく近そうですね。

(平山)そこは性格もあるかもしれません。私はランチに行くにも飲みに行くにも、とにかくみんなに声をかけまくっています。それと、実はメンバーの中でも一番だらしないのは私で(笑)。組織サーベイなんかも、みんなはすぐに済ませているのに、私だけギリギリなので、「ちゃんとやりましたか!?」っていつも突っ込まれてます。

(椙村)それは、あえて隙を見せているとか?

(平山)あえて、と言いたいところですが、違うんです(笑)。だから、そういったことがフラットに感じられて相談などもしやすいのかもしれません。

後編:「怒られたくない」から「頼られたい」に変わった今 へ

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