みずほリース人事部長&エンゲージメント推進チームが一歩一歩進める“活き活きと仕事に取り組める組織づくり”

みずほリース人事部長&エンゲージメント推進チームが一歩一歩進める“活き活きと仕事に取り組める組織づくり”

みずほリース株式会社
佐藤 寛 氏
佐藤 寛 氏
みずほリース株式会社
執行役員人事部長

2022年より人事部長に就任。1989年に新卒入社をしてから30年近く営業部に務める。現場・管理職それぞれでの経験を活かしてエンゲージメントを推進している。

夏井 恵理 氏
夏井 恵理 氏
みずほリース株式会社
人事部ダイバーシティ推進室 室長

2003年9月にキャリア採用で入社。コーポレート営業部での営業を経て、2012年4月人事部、2016年4月より現職。2021年8月より全社のエンゲージメント推進メンバーの一員として活動中。

横井 海知子 氏
横井 海知子 氏
みずほリース株式会社
人事部 (教育・研修チーム) 課長

2021年7月にみずほリースにキャリア採用で入社。前職での人材開発領域の知見を活かし主に社員の教育・研修の企画運営を担当。全社のエンゲージメント推進メンバーの一員として活動中。

2021年8月よりWevoxを導入し、社内のエンゲージメント向上に力を入れているみずほリース株式会社。人事部がエンゲージメント推進チームを結成し、社内報の発信、部長自らがエンゲージメント講座を開催するなど積極的に周知活動を行っています。これまでの取り組みや今後の展望、エンゲージメントに対する考えなどを、人事部のみなさんに伺いました。
※取材時(2023年10月)の役職になります。

スピード感を持って、個人が熱量高く働ける環境を実現するために

―御社は、2021年8月にWevoxを導入し、エンゲージメント向上に取り組まれています。その経緯を教えてください。

佐藤:Wevoxを導入するまでは、社員に対して「満足度調査」というものを実施していました。社員の意識を探るという点では一定の効果はあるものの、物足りなさがありました。コロナ禍を契機に、変化の激しい環境下においても社員の意識を的確、且つタイムリーに把握、共有し、業務に生かしていく仕組みが必要ではないかとの考えが強まったのが導入のきっかけです。

横井:もちろん満足度調査の良さもあったのですが、結局のところこの調査は社員が会社に対して満足しているかを測るというものです。そうした観点の調査だけで本当にいいのかという問題意識がありました。また世の中が激しく変わっていく中で、2年に1回の調査ではスピード感も追いついていなかったですし、具体的な施策にも結びつきにくい状態でした。こうした中で、世の中と社内の変化にも敏感になっていきながら、社員一人ひとりが熱量を持って前向きに働ける環境づくりに、エンジンを掛けていければとWevoxの導入に至りました。

―現在は、エンゲージメント推進活動をどのような方針・体制で進められているのでしょうか。

佐藤:まず、社員一人ひとりがエンゲージメントの理解を深めることが1番重要だと考えているので、時間が掛かったとしても、丁寧に社内へ伝えていくことに力を入れています。具体的には、社内報として「エンゲージメント通信」を発行したり、管理職に向けて、理解を深めるための「エンゲージメント講座」を私自身が開いたりしました。

横井:体制でいうと、人事部に推進メンバーをおいて、Wevoxの運用やエンゲージメント通信の発行を実施しています。本来の業務でいうと私は違うチームにも所属しているのですが、私と夏井、あと2名の人事部メンバーの4人がチームの垣根を越えて施策を進めています。

もちろん佐藤もこの推進の活動を管轄してくれているのと、役員の中にもエンゲージメントに深く関心を持ってくれている者がいるので、推進しやすい体制が整えられていると感じています。そもそも、エンゲージメントについては社長の中村が強い思い入れを持っているので、「エンゲージメント」という言葉については社内にも浸透しつつある状態です。

スコアの向上にとらわれず、本質に向き合えるコミュニケーションを

―エンゲージメントを推進していく中で、意識されたことはあるのでしょうか。

佐藤:特に年度が変わるタイミングでは役職が変わる社員も多いので、マネジメント側に立つ者から率先して自分ごととして捉えてもらえるように施策を進めていきました。また、Wevoxで得られる数値結果にとらわれすぎず、エンゲージメントの本質を伝えることも大切にしています。

部長に対しては私から直接コミュニケーションを取りながら、「点数を上げるために何ができるか」よりも、「よりよいチームづくりのために何ができるか」に意識を向けてもらえるよう対話しています。私自身、Wevoxの点数はあくまできっかけにすぎないと考えているんです。

エンゲージメント講座の中でも、点数を上げるノウハウを伝えるのではなく、エンゲージメントに関する問いを投げかけることで考えを深める時間になるよう意識をしていました。それから、Wevoxカスタマーサクセスの方に一度Zoomで研修をしていただいたときに、チャットを活用していたのがとてもいいなと思い、エンゲージメント講座でもチャットでコメントを募集して、受け答えするというスタイルに挑戦しました。はじめてのスタイルでしたが、聞いている人たちの反応も見られてとても良かったですね。

夏井:エンゲージメント通信についても、定量的な結果より、Wevoxの最後にある社員のみなさんからのフリーコメントをヒントに作成を心がけています。エンゲージメント通信は月に1回のペースで発行しているのですが、特にWevoxを回答した直後は社員の中でも関心が高まっているので、そのタイミングも考慮しながら伝えています。そうすることで、社員が自分ごとと捉えるきっかけになればいいなと。

エンゲージメント通信(一部抜粋)。上部ではフリーコメントが紹介され、エンゲージメントの解説記事も掲載。
エンゲージメント通信(一部抜粋)。上部ではフリーコメントが紹介され、エンゲージメントの解説記事も掲載。

例えば、「エンゲージメントが下がってしまうのは、どういうときですか?」という問いがWevoxの中であったときに、そこで集まったフリーコメント結果をいくつか共有するようにしています。それとあわせてアトラエさんの講座の中にあった、NG行動集を一緒に紹介することで、自身の普段の行動を振り返るきっかけになるように工夫しました。

横井:せっかく発行しているので、社員のみなさんに読んでもらい、「自分にもできるかも」と思ってもらえる内容にすることも心がけています。例えば、Wevoxが開発している「Values card online」など、まずは楽しみながら実施できるワークなどを中心にまとめています。

―「エンゲージメント通信」の発行や講座を実施していく中で、社内からは何か反響がありましたか。

夏井:「エンゲージメント通信、読んだよ〜」と声を掛けてくれる社員が何人かいました。そうした声はこの推進チーム内でもすぐ共有していて、大きな励みにもなっています。

横井:佐藤が実施したエンゲージメント講座も、オンラインでいつでも視聴できるよう社内に共有しています。視聴してくれる人も一定数いて、時間が経った今でもメールで質問をもらうこともあります。

佐藤:「エンゲージメントについての理解が深まった」といった感想を、メールでもらったときはうれしかったですね。私自身、自分なりではありますが管理職を長くやってきたこともあり、自分の言葉に置き換えた経験則で伝えるようにはしていました。その際に、Wevoxの結果やアトラエさんの資料を活用させていただくことで、論理的に伝えることができたのはとても有効だったと感じています。Wevoxやアトラエさんの資料のようなものが、20年前にも欲しかったですね(笑)。

夏井:問い合わせの数もそうなのですが、Wevoxへのアクセス数も増えています。また、問い合わせの内容からも、以前よりエンゲージメントへの理解が進んでいるように感じています。ある人が、最初の頃は軽めの質問だったのが、エンゲージメントと向き合っているからこそ出てくる質問にだんだんと変化していったこともありました。それから、経営側が興味関心を持ってくれるようになったのも大きいですね。

現場を巻き込み、一人ひとりがエンゲージメントを自分ごとと捉えられる組織へ

―エンゲージメントを推進していく中で、逆に苦労した点などもお聞きしていいでしょうか。

佐藤:先ほど申し上げた通り、数字に執着せず、コミュニケーションの重要性という本質にどう目を向けてもらうかはまだ苦労していますね。Wevoxの数値結果をきっかけに、部長層とは直接コミュニケーションを図っているのですが、それだけだとどうしても「数字をどう改善するか」という方向になってしまうことが多いです。人事部長である自分が率先して声を掛けつつ、結果の振り返りだけにならないようなサポートも行うようにしています。

自分自身がマネジメントに長く携わってきた経験から考えても、エンゲージメントを高めていくためには、地道なコミュニケーションが重要だと思っています。Wevoxを活用していく中で、さらにその考えは強くなりましたね。

夏井:あとは個人個人が、エンゲージメントに対する課題感を自分ごととして捉えるようになるという点も、難しく感じているところの1つです。そこはまだ、一人ひとりが考えてもらえるような段階にはなってはいないのかなと。

横井:もちろん、100%全社員が意識するというのは相当難しいと思うのですが…。一人ひとりの意識や行動が組織を変えていくということに対して、理解は深まっていると思うものの、実際に腹落ちして行動するまでには個人差があると感じています。

エンゲージメント通信であったり、講座を開いてみたり、推進メンバーができることは比較的やってきたのかなと思っています。特に推進チーム自体のエンゲージメントはとても高く、チームとしての強さを実感しています。「社内でこういう声があった」といった情報をすぐにチャットで共有しあったり、社内からの問い合わせにチームで連携して対応したり。一人では実現できないことに対して、チームで助け合いながら進めていく大切さを実感しているからこそ、こうした雰囲気を組織全体に広げていけるとうれしいです。

そのためにも、今後はいかに現場の意識を高める仕掛けをできるかが重要になってくると思っています。社員一人ひとりが自チームのエンゲージメントを変えていく一員であると思ってもらえるようにも、引き続きできることを考えていきたいですね。

―現場を巻き込んでいくために、これからやっていきたいことはあるのでしょうか。

佐藤:直近では、Engagement Run!Academyの公募を社内に呼びかけているので、その反応などは楽しみですね。これまでは推進メンバーを中心に進めてきたのですが、現場の社員の中にもエンゲージメントへの関心や理解度の高い人を育てていけたらいいなと思っています。

夏井:Engagement Run!Academyへの参加を通して、社内外に仲間を作っていくことができるといいのかなと。特に他社さんで、同じ課題に向き合っている方々と悩みを共有したり、お互いに知見を活かしあえたりすることで、エンゲージメントへの理解も関心もアップデートされていくと思っています。Engagement Run!Academyは、受講できるクラスがどんどん更新されていくので、マネジメントの枠を越えて、いろいろな視点を得られるように働きかけていきたいです。

横井:私自身、Engagement Run!Academyに参加して本当に良かったなと心の底から思っているので、それをぜひ社内のメンバーにも体感してもらいたいなと思いますね。1番悩みやすいミドルマネジメントの皆さんにとっても、社外の方との結びつきから活路を見い出せるきっかけになればうれしいです。

笑いの絶えない、活気ある組織づくりのために

―最後に、今後どのようにエンゲージメントを高めていきたいかなど、組織づくりにおける展望をお聞かせいただけますか。

佐藤:エンゲージメントの向上に特効薬のようなものはないと思っているので、地道に働きかけを積み重ねていくことは変わらず続けていきたいですね。エンゲージメントを上げることでチームの力を最大化し、成果に繋げることが最終ゴールだと思いますが、まずは推進メンバーを中心に、少しずつ社内の意識を変えられるよう頑張っていきたいです。

私の考えるエンゲージメントの高いチームというのは「笑いの絶えないチーム」だと思っています。笑顔が絶えず、活気のあるチームは仕事もうまく回って、成果もついてくると思うんです。もちろん、仕事には厳しい局面や困難が伴い苦しむ場面もありますが、エンゲージメントの高いチームであれば、そこを乗り越えて「楽しさ」「やりがい」が生まれてくるんだと思います。その順回転が、さらにチームのエンゲージメントを高めることに繋がるはずなので、そうした雰囲気のチームづくりを実現できるようにしていきたいですね。

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