
日本企業の約8割が気付いていない? 組織をよくするための「パルスサーベイ」3つのメリット【編集部コラム】
パルスサーベイを実施する企業は全体の約2割
近年、重要な人事施策として注目を集めるパルスサーベイ(短時間で終わるサーベイを短期的な周期で行うもの)。DIOを運営する「Wevox」も、エンゲージメント(いきいきと働いている状態)のパルスサーベイを行うためのプロダクトのひとつです。
2021年12月12日に「日本の人事部」に掲載された記事『パルスサーベイを「行っている」企業は約2割。調査の目的は「従業員エンゲージメントの調査」が約8割』によると、パルスサーベイを導入する日本企業は約2割程度。残りの8割は「今後行う予定」が17.0%、「行っておらず今後も行う予定はない」は44.3%、「わからない」が19.7%となっています。
このように、まだまだ、パルスサーベイのメリットが周知されているとは言えないようです。では、パルスサーベイを行うメリットはどこにあるのか?
3つの視点で考えていきたいと思います。
メリット1:“目に見えない”組織状態を可視化できる
【パルスサーベイじゃないと、こんな課題が】
パルスサーベイの最大のメリットと言えるのが「組織状態の可視化」です。「いい組織にしたい、そのために人事施策を打ちたい」と考えたときに必要なのは、何よりもまずは自分たちの組織の状態を把握することです。
しかし、組織状態というのは、捉えどころがなく、目に見えないもの。肌感覚で「私たちの組織状態はこうだろう…」と頭の中で思っていたとしても、一人ひとりの心理状態まではわかりません。もし、自分の考えていることと、周囲の考えていることや感じていることにズレがあったら、いくら施策を実行しても逆効果…なんてことも起こり得ます。
【パルスサーベイだと、こんなメリットが】
一方パルスサーベイがあれば、個々人の心理状態をスコアなどの形で可視化できます。
組織開発や働き方において、近年注目を集める考え方「ワーク・エンゲイジメント」の国内研究第一人者である慶應義塾大学の島津明人教授も、サーベイのメリットである可視化の重要性についてこう語っています。
何よりも、まずは自分たちの組織状態を可視化し、把握することです。そのために、エンゲージメントサーベイツールを用いて組織状態をスコア化し、課題と強みを抽出することは非常に重要になってきます。
『「なぜ、企業にはワーク・エンゲイジメントが必要なのか?」研究の第一人者、島津教授に聞く』より

このように、いい組織を生み出すための、最初の一歩として、パルスサーベイによる“組織状態の可視化”は重要となってくるのです。
パルスサーベイのメリット2:リアルタイムで集計、分析ができる
【パルスサーベイじゃないと、こんな課題が】
「社員の思っていることなら、従業員満足度調査(ES調査)で把握している」という人も多くいるでしょう。しかし、多くの場合従業員満足度調査は、集計や分析に時間がかかり、結果を把握するまでに2〜3ヶ月を要してしまいます。
組織課題があったとしても、その対応が3ヶ月後になってしまう…。これでは、変化の激しい近年の経営スピードには到底追いつけません。
時間がかかるということは、集計、分析に手間もかかるということです。社内の人事部がそうした膨大な量の業務に対応するか、外部に分析を依頼するケースもあるでしょう。どちらにせよ、時間も資金も、多くのコストがかかってしまいます。
【パルスサーベイだと、こんなメリットが】
パルスサーベイの場合、“パルス”と名が付いている通り、高い頻度でリアルタイムにサーベイ結果を分析できます。回答して、すぐにその場で結果が出るため、経営層や人事、管理職は素早い対応が可能となります。
分析は、自動的に行なってくれるうえに、様々な視点でのデータ解析もサポートしてくれます。Wevoxの場合は、業界他社との偏差値分析や未来予測からのサポートが必要なメンバーの可視化などに対応しており、組織づくりの頼れるパートナーのような存在になってくれます。
Wevoxを導入しているLIXIL Advanced Showroomの鈴木社長は、自社での調査からパルスサーベイにシフトしたメリットをこう語っています。
ブラウザ上で簡単にサーベイが実行できること、設問もシンプルで毎月1回に頻度を増やしても負荷にならないこと、などが大きな理由でした。それに、分析も自動で行って、すぐに結果をスコアとして提示してくれますから。いちいちパワーポイントやエクセルなどを使ってまとめなくても、オーバービューに全ての情報をリアルタイムで提示してくれます。これまで自分たちで(調査や分析を行い)苦労をしていた分、このツールの利便性はすぐに理解することができました。
『「“繋がる”価値が今ほど高い時代はない」LIXIL Advanced Showroom社長が語るエンゲージメントの価値』より

人事の業務量を減らし、効率化を図るという点においても、パルスサーベイのメリットは大きいようです。
パルスサーベイのメリット3:簡単に配信・回答ができ、社員の負担が少ない
【パルスサーベイじゃないと、こんな課題が】
また、従業員満足度調査は、回答をする社員側の協力も必要になってきます。経営層や人事によくある悩みが、「社員が協力的じゃないし、負担が大きいというクレームもある」といったものです。
従業員満足度調査は、1年に1回のペースで行うことが多く、その分質問数も多くなります。社員は長時間かけて回答を行う必要があり、経営層や人事などに対してネガティブな感情を抱きやすくなってしまいます。
最悪の場合、回答が集まらず、調査が形骸化してしまう…というケースも起きてしまいます。
【パルスサーベイだと、こんなメリットが】
パルスサーベイは、頻度高く、少ない質問数のサーベイを行うのが特徴です。例えば、Wevoxの場合だと、約3分で回答を終えることができます。
スマホでの回答に対応しているサービスも多いため、業務のスキマ時間に簡単に回答が行えます。
また、わかりやすいUIのパルスサーベイを使うことで、配信設定なども専門的な知識がなくても可能です。特に人事部などサーベイの運営を行う人たちにとっては、使いやすさ、業務負担を軽くするうえで重要な要素です。
三井住友海上火災保険株式会社人事部の中本さんも、UIがパルスサーベイサービスを選定するうえで重要な要素だったと語っています。
何より、シンプルで使いやすいユーザビリティが決め手でした。四半期に1度という頻度なので、社員の回答負荷はできるだけ低くしたかったですし、スコア画面のUIも見やすくないと活用できないだろうな…という意見は出ていたんです。そうした要望にWevoxは応えてくれていたので、導入を決定しました。
『三井住友海上火災保険の人事部が語るwevox全社導入の思いと働き方改革のネクストステージ』より

回答の負担が少なく済むのもパルスサーベイの特徴のひとつ。さらに、UIに優れたツールを選ぶことで、活用促進にも繋げることができます。
以上、パルスサーベイ3つのメリットでした。
正直、パルスサーベイの導入が2割という結果を見たときは、「え、そんなに少ないの?」と驚きを感じました。しかし同時に、「残り8割の企業の人たちに届くように、組織づくりに必要な知恵をたくさん伝えなければ!」と意欲も高まったのも事実です。
今後も編集部コラムでは、組織づくりに役立つ知恵をお届けしていきます!







