職場での実践に繋がるエンゲージメントの基礎、理論、視点を得られる場【Engagement Run!参加事例】

職場での実践に繋がるエンゲージメントの基礎、理論、視点を得られる場【Engagement Run!参加事例】

ナガセヴィータ株式会社(旧:株式会社林原)
安原 俊介氏
安原 俊介氏
ナガセヴィータ株式会社(旧:株式会社林原)
経営デザイン室

経営戦略、広報を担う部署にて、メディア対応やSNS運用など広報業務を担当。同社のサステナビリティ活動を全社に浸透させるために発足した部門横断プロジェクト「全員参加プロジェクト」の事務局およびプロジェクトリーダーを2022年4月より務めている。

竹内 瑛一氏
竹内 瑛一氏
ナガセヴィータ株式会社(旧:株式会社林原)
人事総務部 人事課

給与、労務、人事制度など人事業務全般、およびWevoxの運営を担当。2022年4月からは全員参加プロジェクトの事務局とプロジェクトリーダーを安原氏とともに務めている。

浅野 典子氏
浅野 典子氏
ナガセヴィータ株式会社(旧:株式会社林原)
ウェルネス製品部 管理課

医薬品、健康食品など消費者向け製品を製造する工場にて、購買や生産管理を担当。2022年4月より全員参加プロジェクトのメンバーに。

橋本 孝太郎氏
橋本 孝太郎氏
ナガセヴィータ株式会社(旧:株式会社林原)
医薬品素材部 開発課

自社開発の素材を中心に、医薬品分野における糖質の用途開発や新たな価値の提案を担当。2022年4月より全員参加プロジェクトのメンバーに。

エンゲージメントや組織づくりに関する知識、ノウハウを学べるオンラインアカデミー「Engagement Run!」。開校以降、数多くのメンバーがEngagement Run!での学びや経験をもとに、それぞれの会社で組織づくりの活性化に取り組んでいます。今回は、バイオテクノロジーや機能性色素の技術をベースに、食品や医薬品、化粧品、健康食品の原料や色素の開発・製造・販売を行う株式会社林原の参加事例をご紹介。

エンゲージメント活動に取り組むプロジェクトチームのメンバーである4名の皆さんは、Engagement Run!を通じてどのような学びを得て、職場に持ち帰っているのでしょうか?

エンゲージメントを十分に理解しているメンバーがいなかった

―まずは、御社がエンゲージメント向上に注力するようになった経緯を教えてください。

安原:当社は、事業を通じて持続可能な社会を実現するために2030年のありたい姿を描き、2020年に4つの重要課題を、そして具体的な行動計画「サステナビリティ行動計画」を2021年に定めました。その重要課題の1つに「社員エンゲージメントの向上」があります。この重要課題に対する、具体的な取り組みの1つとして2022年3月にWevoxを導入しました。

また、サステナビリティ活動の全社浸透を目的とした部門横断プロジェクト「全員参加プロジェクト」が2021年4月に発足し、1年ごとにメンバーを刷新しテーマを決めて活動しています。初年度はサステナビリティ方針や重要課題の浸透に注力し、2022年度は、エンゲージメント向上に焦点を当て、各部門長から推薦を受けた一般社員14名と事務局4名が活動しています。

竹内:私と安原が事務局兼プロジェクトリーダーとして、浅野と橋本がメンバーとして活動しています。

―Engagement Run!に参加することになったのは、どのような経緯からでしょうか?

竹内:今期の全員参加プロジェクトでエンゲージメント向上に取り組むにあたり、エンゲージメントについて十分に理解している者が社内も含めていなかったため、参加を決めました。4月から事務局のメンバーが先行して受講し、目指したい方向に合致した内容だったので、プロジェクトメンバーも5月から受講しています。

安原:1クォーターの3カ月間で学び、その間もできる行動は起こしつつ、2クォーター以降でより具体的な取り組みを行っていく計画です。

組織の見方や同僚との関係性の捉え方に深みが出てきた

―実際にEngagement Run!を受講してどのような学びがありましたか?印象に残っているクラスなども教えてください。

浅野:「チームを改善するポジティブアプローチ」のクラスで聞いた、「問題解決にあたる際の考え方にはギャップ思考とアプリシエイティブな思考がある」という話が特に印象に残っています。私にとって工場で生じた課題や問題には、理想との違いをベースとしたギャップ思考で解決策を考えるのが慣れた方法でした。しかし、現状を肯定的に捉えるアプリシエイティブな思考で解決できるものもあることに気づき、問題や課題に応じた選択肢を持てるようになったことが収穫でした。

橋本:「エンゲージメントの要素と高め方」というクラスでエンゲージメントという言葉の定義を学べたことが大きかったです。その土台を得られたから、他のクラスを受けていく中で講師ごとにエンゲージメントの捉え方が少しずつ異なることや、そのニュアンスの違いを楽しみながらエンゲージメントを理解することができました。

そして、チームを見るときにエンゲージメントというものさしを持てるようになったことが自分の中での大きな変化です。例えば、僕は入社2年目で、最近工場研修でいろんなチームを短期間で見学することがあったんですが、以前なら「なんか雰囲気のいいチームだな」「黙々と仕事をするチームだな」などのアバウトな印象しか持てませんでした。それが、エンゲージメントについて学んだことで「この活気は管理職の方の影響で、心理的安全性の高いチームなんだろうな」「コミュニケーションは少ないかもしれないけれど、やりがいや没頭できる理由がそれぞれにちゃんとあるんだろうな」などと、さまざまな要素を考えながらチームを捉えられるようになりました。

竹内:エンゲージメントについて体系立てて学習できるのは、Engagement Run!の良さですよね。「エンゲージメントとは何か」だけでなく「高めるためには何ができるか」や、他社の課題や活動内容など、アウトプットにも活かせる多くの情報を得ることができました。

特に学びを得られたのは、「エンゲージメントと主体性の関係」クラスです。社内でも目にする元気よく働いている人と、不満を言いながら働いている人の違いの1つは主体性にあるということに気づかされました。講義スライドに、「会社の中に個人がいる」という図と「会社と個人が並んでいる」という図が併記されたものがあり、社員が全員後者であれば活気が出てくるだろうなとハッとさせられました。

(Engagement Run! 「エンゲージメントと主体性の関係」より)

安原:私の場合、「智慧の車座を体験する」で聞いた、問題を解きほぐすための問いの立て方が学びになりました。それまでは、問題が起こると「何があった?」「きっかけは?」などと問題の背景ばかり聞き出していました。智慧の車座を体験してからは、問題が起こった意味などに焦点を当て、対話に近い形で話を聞き出していくという新たな視点を得ることができ、同僚とのやりとりでも一歩引いて話を聞けるようになりました。

あとは、周りとの関係性について、歯車が噛み合っている状態にあるかどうかをイメージして考えるようになりました。以前は、自分という歯車をいかにエネルギッシュに回すかを考える傾向にありましたが、周りの気持ちを考えず自分だけが力強く回っている状態を引き起こしていたかもしれない、と気づいたんです。そうではなく、周りの人がエネルギッシュに回ることで自分も一緒に回れる可能性を知り、全体を最も効率よく回すために自分は何ができるか?という視点を持てるようになりました。

職場の同僚の興味・意識も変化

―そうして得た学びを活かして新たに始めた組織やチームへの働きかけはありますか?

橋本:僕の場合は、あいさつです。これまでもしているつもりでしたが、Engagement Run!で何度か出てきたので1.3〜1.5倍の声量でするようにしたところ、周りの声も少しずつ大きくなってきて、いい雰囲気になってきました。すごくシンプルで簡単なことですが、一番大事だと思います。

あとは、Engagement Run!でインパクトを受けたスライドを部内に共有しています。いきなり時間を設けて部の皆さんに話をするのは腰が重かったので、まずは皆が目にする掲示板に印刷した紙の資料を貼り出すことから始めたところ、「あれは何?」「毎週変えてるの?」「次は何だろうね?」「前回の内容はわかったけど今回の内容はよくわからない」などの話題が部内に出てきたので、やって良かったですし、今も続けています。

浅野:私の場合は、クラスで教えていただいた朝15分でできるワーク集からお題を選んで、週1回、チームミーティング時にメンバー5人でざっくばらんに取り組んでいます。普段は仕事の話から少し派生した会話があるくらいですが、お題があると会話が広がり、知らなかった一面を知ることができるんですよね。その影響かどうかはわかりませんが、皆さん、以前よりも自分の意見や考えを言ってくださるようになりましたし、業務においても、「今こういう課題があるので、自分が対応します」といった発言が少し増えた印象があります。

また、私個人のチームへの関わり方として、「他者は変えられないが、自分の態度が他者に影響する」ことを理解できたので、自分がポジティブになることで互いに意見を述べやすくなり、新しいものを生み出せるかなという意識で仕事に当たっています。

―安原さんと竹内さんはどのような働きかけをされていますか?

安原:自部署では、タイワカードに取り組んでいます。経営デザイン室は2021年に業務上の繋がりがあまりなかった2つの部署が一緒になってできた部署のため、今もほかのメンバーと話さなくても業務を進められてしまうんです。さらに、2022年4月には新たなメンバーも加わったので、室内のメンバーの交流を活性化する取り組みの1つとして、あえて旧部署が異なるメンバーでペアになって取り組んでいます。メンバーからは、「自分が思っていることを話せるようになるし、お題を意識しながら話すことがこれまであまりなかったのですごくよかった」といった声が挙がっています。

竹内: 自部署においては、価値観の共有ゲーム(Wevox values card)をやったりしています。あとは私個人として、1つの業務を1人で担当することが多いために自分だけで仕事を進めがちでしたが、周りに意見を求めたり相談したりすることを増やしました。そうして新しいアイデアが生まれたり、知恵をもらったりという場面も増えていますし、部署全体でも雑談や会話が増えたなと感じます。

マネジメントとスポーツは似ている

―では最後に、エンゲージメントやチームマネジメントについて学ぶ価値をどのようにお考えですか?

橋本:学ぶことが基礎としてすごく大事だなというのがシンプルな感想です。スポーツに例えるなら、入門書で学ぶことと同義だと感じています。僕はテニスをしているんですが、入門書を読むと、それまで何も考えずにやってきたことについて体系的に理解することができたり、自分に合う理論を検討できたりします。そして、理論を知ってからもう一度そのスポーツに取り組むのと、理論をまったく知らずに勘だけでスポーツを続けるのとでは、実践の仕方や技術的な成熟度合いが異なってくるんですよね。マネジメントも同じ感覚ではないかと思ってすごく勉強になりました。

浅野:私は、学ぶことは成功する組織には必要なことだと感じました。個人単位では、自分の行動も組織の中で重要な役割を果たすことを認識できる機会になると思いました。チームへの関わり方を学び、実践するような行動を自分がしていくことで、組織の成長にも繋がっていくと理解しています。

竹内:自分が主体的に動くことや、自分のエンゲージメントを高めることに学ぶ意義があったのではないかと思います。というのは、Engagement Run!を通じて、自分が持っていたさまざまな価値観が壊されたところがありまして。学ぶことにより、自分で自分をアップデートできるのかなと思います。

組織に対しては、学ぶことで自分自身が働きやすくなる環境をつくりだせるし、さらにいうと、学びを社内に持ち帰り周りに広げて会社全体として好循環を回すには、インプットが必要になってくると感じました。

―社内への還元や、会社全体に広げるための取り組みとして、今、どんなことをされていますか?

竹内:Wevoxのサーベイのタイミングで、Engagement Run!での学びをアウトプットすることを始めています。第一弾としてエンゲージメントの定義について発信したので、次は、エンゲージメントを高めるとはどういうことかについて発信する予定です。

安原:Engagement Run!で学ぶことでプロジェクトメンバーの間でエンゲージメントについての共通理解を持てたので、次はそれを社内に広げていくために、分科会を作り活動していくことを検討しています。そうしてプロジェクトメンバーがエバンジェリストとしてエンゲージメントについて広めたり、組織内での関係性を深めたりしてくれることによって、共通言語や、「エンゲージメントって必要だね」という感情を持つ社員を増やしていきたいですね。メンバーは皆熱心に取り組んでいるので、今後に期待しつつ、自分も負けじと面白いことを見つけたら発信しようと思っています。

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