「継続」が主体性を生み出す。マーケティング視点や社外での学びを活かし、社内ファンを増やすエンゲージメント推進活動

「継続」が主体性を生み出す。マーケティング視点や社外での学びを活かし、社内ファンを増やすエンゲージメント推進活動

プレミアアンチエイジング株式会社
宮森 牧子氏
宮森 牧子氏
プレミアアンチエイジング株式会社
コーポレートコミュニケーション本部コーポレートコミュニケーション部 部長代理 コミュニケーション&カルチャー推進チームリーダー

2022年4月入社。20年以上のマーケティングキャリアを人事やエンゲージメント推進活動に活かし、「仲間がいきいきと働く」をテーマに、数々の社内施策を推進。

坂下 明日香氏
坂下 明日香氏
プレミアアンチエイジング株式会社
コーポレートコミュニケーション本部コーポレートコミュニケーション部 コミュニケーション&カルチャー推進チーム アシスタントマネージャー

2020年12月入社。基幹システムの導入に従事した後、産休・育休を取得。2023年4月に復帰後、エンゲージメント推進メンバーとして活動。

Wevoxを導入し、継続的に社内のエンゲージメント向上に取り組んでいるプレミアアンチエイジング株式会社。それぞれのキャリアや経験を活かしながら、企業理念の実現に向けエンゲージメント推進活動に取り組むお二人に、活動の歩みや心得を伺いました。

※取材時(2024年2月)の部署・役職になります。

多様な社員がいきいきと働き、Uniqueな価値を生むために

―エンゲージメント推進に注力するようになった背景をお聞かせいただけますでしょうか。

宮森:この数年で、社員数が急激に増えたことが大きな転換点でした。様々なバックグラウンドを持つ社員が一緒に働き、その多様性から新たな価値を生み出す可能性を持つ一方、その実現には、組織全体に情報がいきわたり、同じ方向を向くことで、プレミアアンチエイジングの文化として統一されていくことの必要性も生まれてきたんです。

そこで、社員エンゲージメントという考え方に着目するようになりました。

企業理念にある「Forever vivid〜人の時間を、解き放つ〜」には、「Uniqueな価値」の提供を通して、すべての人が好奇心を持って何歳になっても新たなことにチャレンジし、いきいきと生きることができる社会を実現したいという思いが込められています。私たちらしくあるためには、人と情報を丁寧に繋ぎ、社内の一人ひとりがいきいきと働くことができる土台が大切と考え、社員エンゲージメントを意識した、様々なコミュニケーション活動が始まりました。

―エンゲージメント推進活動は、どのような体制で行われているのでしょうか。

宮森:主な活動は、坂下、私ともう1名が中心となって推進していますが、私たちが所属しているのは社内外のステークホルダーに向けてのコミュニケーションを担う部門です。IRや広報、ESG推進といった対外向けと、社内向けにエンゲージメントやカルチャー推進を担当する機能がありますが、それぞれの取り組みへの関連性も強いので部門全体で推進しています。また、こういった活動では、経営トップのコミットメントは欠かせず、経営層とも密なコミュニケーションをとりながら進めています。

坂下:Wevoxは2022年に導入しました。四半期に一度サーベイを実施し、社内の状況を把握するために活用させていただいています。数値変化やフリーコメントの内容をもとに、経営層とも話し合いながらコミュニケーション施策や人事制度などに落とし込んでいくことが多いです。

―具体的に、どのような施策が行われてきたのでしょうか。

宮森:社員から「仕事で関わりのない人のことも知る機会がほしい」といった声があり、たて・よこ・ななめの接点を作ることができればと始まったのが「ハッピーアワー」という懇親会です。2023年11月にオフィスを移転し、ようやくワンフロアとなったのですが、以前はオフィスが分かれており、仕事で関わらない人同士だと、オフィス間の移動ですれ違っても、自社の社員か分からないようなこともありました。

こういった状況を受けて、フロアや部門をまたいだ交流を生み出そうと、1~2か月に1回、1時間ほど開催するようになったハッピーアワーですが、6~7割ほどの社員が参加してくれています。仕事の垣根を越えた共通点や繋がりを育む機会になっており、バスケットボールやランニングなどのサークルが立ち上がるといった好循環も生まれています。

推進側が「きっかけ」をしっかりつくることで、主体性の輪が広がった「朝配信」

―様々な取り組みの中でも、継続する中で効果を実感している施策があれば教えてください。

宮森:毎週月曜日の朝10時半から、30分ほど社内向けにオンラインでの配信を行っています。「朝配信」と呼んでいて、2022年に始まってもうすぐ2年が経つのですが、社内の7割以上の方が配信を視聴してくれています。内容は、各部門の取り組みや、制度についての紹介、新ブランドや商品リリースの裏側を担当者が話すこともあれば、ブランド周年やアワード受賞などのお祝いの共有など、本当に様々です。「Uniqueな価値を生み出す」ことを大事にしている私たちらしく、社内のあらゆる出来事を取り扱いながら、Uniqueな社員が集い、それぞれの形で情報を発信する、唯一無二の時間になるよう心がけています。

当初は私が発信内容を探し、パワーポイントにまとめるといった準備もしていたのですが、今ではほとんど呼びかけることもなく様々な部門から自発的に手があがり、朝の時間を盛り上げてくれるようにもなりました。今年は、全社員が1回は出演することをゴールにしています。

―継続するために、工夫していることなどはあるのでしょうか。

宮森:私の中で1つルールとして決めているのは、コンテンツがないことを理由に休まないことです。月曜日が祝日の場合や、お盆前後、年末年始休暇前後などは休みとしていますが、毎週コンテンツを揃え続けるのは簡単ではない分、継続することには強い意志を持っています。

それもあって、推進側が無理をせず続けられる状況を作ることは大切にしています。例えば、冒頭ではよくある「今日は〇〇の日」をネットで調べて、それにまつわる話をしたり、社内のメールやスラックなどで流れている全社通知の中から、締切日が近いものや、全員が対応しなくてはいけないものをリマインドしたり、ライトに社内とつながる話題も盛り込む工夫をしています。ゆるやかな雰囲気も伝わりますし、それがきっかけとなり視聴者だった社員が発信者になることも。きっかけをつくることで、発信側にまわるハードルが低くなるよう工夫しています。

また、出演してくれた社員の負担はなるべく軽くすることも大事にしています。具体的には、資料がある場合は10分前くらいまでに送ってくれればOK、出演者は基本的にただ座って話すだけで良いように準備しています。もちろん綺麗に映ることは大事なので、写りの良いカメラや照明もしっかりセッティングしています。アーカイブ動画も社内でのアナウンス機会として活用してくれている社員も増えてきました。この配信が月曜日の朝には欠かせない時間として定着してきたおかげか、今ではコンテンツを考える必要がなくなるくらい、自然とスケジュールが埋まるようにもなっています。

―社内からは、どのような反響があるのでしょうか。

宮森:一度出演してくれた社員がリピーターになってくれたり、気軽に「来週出れますか?」だったり「出たいので、話せることを探します!」と連絡をくれたり、主体的に関わってくれるポジティブな循環が生まれているように感じています。また、「今ではなかったことが考えられないほど大事なコンテンツになっている朝配信を、これからも楽しみにしております!」という声もあり、社内に定着してきているのを実感できてとても嬉しいです。そういった声を聞くからこそ、月曜日の朝の時間を通して気持ちよく1週間をスタートしていただけるような呼びかけも大事にしていきたいなと改めて思っています。

楽をするための努力を惜しまない

―活動の企画を考えるときに意識していることはありますか。

宮森:リソースは限られているからこそ、良い意味で「楽をするための努力を惜しまない」をモットーに、1つの機会を有効活用できるよう心がけています。例えば、サーベイ結果で届いた声をもとに企画した内容の時には、ちゃんとその背景を伝えるようにしています。これは、社員が必要としている情報を届けるだけではなく、社員の声が新しいアクションにつながっている=社員一人ひとりが変化を起こせることを示すことにも繋がっています。また、ある内容が資格保有者によるものだった時には、その内容に続けて、私の方から「資格保有」についてフォーカスをあて、資格支援制度についても伝えることで、一人ひとりのスキルアップについて考えてもらう機会にもしています。社員のエンゲージメントを推進することはもちろん、社内の様々なKPIや取り組みに寄与できるようなコンテンツになるよう心がけるようにしています。

あとは、ワクワク感も大切にしています。イベントで提供するケータリングに映えを意識したおにぎりビュッフェを用意したり、社員が好きなパン屋さんに交渉して特別に出店してもらったりと創意工夫を凝らしています。交渉や準備の苦労はあっても、こうした雰囲気づくりから私たちの活動のファン&リピーターになってもらうことで、各施策の運営がどんどんスムーズになるという側面も感じられます。何よりも自分が楽しいと思えるアウトプットとすることは意識していますし、そのための妥協もしない意志の強さは長くマーケティング領域の仕事に携わっていたことも背景としてあると思います。

坂下:私は、Engagement Run!Academyにも参加させていただいているので、そこで学んだり、他社のメンバーから事例などを聞いたりする時は、どのようにしたら社内に還元できるかと常に考えるようにしています。ただし、そこから企画を考える際には、クラスの内容や他社の成功事例をそのまま実行してもうまくはいかないので、自社ならではのUniqueさを加えたり、そのときどきの状況に合わせて社員が取り組みやすいよう工夫したりすることは特に意識しています。

例えば、Engagement Run!Academyの「自分のエンゲージメントを理解する」クラスを受けたのをきっかけに、エンゲージメントとキャリア支援とを繋げた企画を開催したことがありました。企画の背景には、Wevoxのスコア項目にある「成長機会」を高めることで働きがいに繋げられたらという思いがあったのですが、自社の状況に合わせて、トークセッションを加えたり、キャリアの棚卸のワークを追加したりするなど、アレンジを加えてコンテンツを組み立てました。

Engagement Run!Academyでの学びから、唯一無二の企画を

―坂下さんがEngagement Run!Academyに入会した背景もお聞きしていいでしょうか。

坂下:宮森からEngagement Run!Academyを勧められたのがきっかけです。私は育休から復帰したタイミングでエンゲージメント推進に携わるようになったのですが、当初はエンゲージメントについて知識が何もない状態でした。そのため、エンゲージメントについて学べる場があって、とても助かりました。特に、Engagement Run!Academyは、ただ学び、知識を得て終わりにならないよう、社内共有用に資料が展開されていたり、活動の相談ができるクラスが用意されていたりと、アウトプットするところまで考えられた環境だったからこそ、当時の私にとてもあっていたように思います。

―Engagement Run!Academyでの体験や、印象に残っていることはありますか。

坂下: 「Well-beingとエンゲージメント」のクラスで、エンゲージメントを高める意味が自分の中で腹落ちした瞬間があって、とても印象に残っています。エンゲージメントを推進していく立場として、自分の仕事が、組織の活性化だけでなく、個人の生きがいにも寄与できることを理解できたのは自分にとってとても大きな気づきでした。それから、私と同じくエンゲージメント推進に向き合っている他社のメンバーと話す場も印象に残っている場面がいくつかあります。他社のメンバーと話していると気づきや学びが深まるのはもちろん、仲間ができたような感覚がありとても励みになっています。

時間をかけて、ファンを増やしていく

ーエンゲージメントを推進する中での気づきがあれば教えてください。

坂下:エンゲージメント推進は、時間をかけて継続していくものなのかなと。推進当初は、やはり社員を巻き込み動かすことの難しさを痛感していました。しかし、エンゲージメント向上の重要性を発信し続けていくことで、自ら興味を持って相談してくれるリーダーや部門長が少しずつ増えていて、そういう変化が今はとても嬉しいです。

宮森:ファンを1人ずつ増やしていくことって本当に大切だと感じています。活動を続けていく中で、施策に対して反応をくれる社員が少しずつ増えていったことで、推進者として自分たちの自信にもなり、もっとこんなことができるんじゃないかと、継続の励みにもなっていました。

―今後の展望や意気込みをお聞かせください。

宮森:一人ひとりがいきいきと働ける会社にするためにも、私たちの活動に対してポジティブに関わってもらえる工夫を積み重ねていきたいです。社員のことも、会社のことも大好きで、それが、いろんなことを一緒にやりたい活力になっているのですが、その思いを一緒に楽しんでくれる仲間が増えて、会社としても成長できるよう取り組みを続けていきたいと思います。

坂下:活動を続けていく中で、少しずつですがメンバーの向かう方向が同じようになってきた気がしています。今後は、この一体感をもっと出していくために、エンゲージメント推進をボトムアップでも行うことができるようになったらいいなと思っています。Engagement Run!Academyで学んだことを社内にどんどん発信しながら、一緒に活動を広げてくれるファンを増やしていけるように1つずつ頑張っていきたいです。

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