90人以上が参加!パナソニックが社内開催した「Wevoxユーザーサミット」の内容とメリットとは?

90人以上が参加!パナソニックが社内開催した「Wevoxユーザーサミット」の内容とメリットとは?

パナソニック ホールディングス株式会社
中村 雄志 氏
中村 雄志 氏
パナソニック ホールディングス株式会社
EX革新室 事業開発室 BTCイノベーション室 室長

グループCTO部門にて、新規事業創出をミッションとするインキュベーション組織を担当。ベンチャー企業とのオープンイノベーション等により、迅速な事業化検討とその組織能力への蓄積に取り組む。今年度からグループCTOが室長を兼務するEX革新室で、従業員が働く環境のアップデートに挑戦。

山内 真樹 氏
山内 真樹 氏
パナソニック ホールディングス株式会社
事業開発室 BTCイノベーション室 主幹

グループCTO部門にて、新規事業創出をミッションとするインキュベーション組織で、サービス開発とマネジメントを担当。北米シリコンバレーでのスマートホームプロジェクトやコーポレートイノベーションプロジェクトの経験を活かしてリーンな事業化検討の組織能力強化のために、BtoB/BtoBtoCサービスのβサービス展開などに従事。

仙田 圭一氏
仙田 圭一氏
パナソニック ホールディングス株式会社
EX革新室 リ―ドリンク プラットフォーム本部 くらし基盤技術センター カスタマー・エンゲージメント部 総括

グループCTO部門にて、住空間分野におけるソリューション事業創出を目指す組織を担当。AI技術やロボティクス技術を活かして、ユーザー中心の顧客価値の探索に従事。今年度からグループCTOが室長を兼務するEX革新室でリードリンクを担当。

Wevoxの活用者をもっと増やしたい。エンゲージメントの理解者を増やして、いい組織にしていきたい。

パナソニックでは、こうした思いを持つエンゲージメント推進者たちが、社内向けセミナー「Wevoxユーザーサミット」を開催。90人を超える参加者が集まり、エンゲージメントの理解やWevoxを使った成功事例などに耳を傾けました。Wevox活用、エンゲージメント活動の大きなトリガーともなった、この社内向けイベントはどのように生まれたのか?そして、組織にどのような変化をもたらしたのか? エンゲージメント活動の推進メンバー3名に話を伺いました。

Wevoxを導入していないチームの人たちに理解を深めてもらう

―今回のWevoxユーザーサミットを開催した目的を教えてください。

中村:現在、パナソニックホールディングス本社部門のうちの約20部門でWevoxを導入しています。ただ、社内にはまだまだエンゲージメントやWevoxについてよくわかっていないという人もたくさんいるので、彼らに知ってもらうための1つのきっかけとして開催しました。

実は会社としてもこの4月から事業会社制に変わり、パーパスなどを新しく社内外に向けて発信しているところなんです。その中で、我々の組織のトップであるグループCTOの小川が、「働き方をR&Dしていく」という話をしているんですね。具体的には「個人が思いを持ってプロジェクトに打ち込める環境づくり」「必要なときに必要な人と繋がれる仕掛け」「制約のないコミュニケーション環境への移行」といったことを重視していこうと。

よく考えてみると、これらは全て、エンゲージメントを重視した組織マネジメントの話と方向性が一緒なんです。であれば、エンゲージメントの「見える化」は、我々が目指す方向との相性がいいということ。また、我々は新規事業を生み出す仕事をしていますが、そうした業務や、ダイバーシティ豊かな人が集まる組織環境においても、エンゲージメントについて理解し、広めていくことは間違いなく必要だと考えています。

―どのような内容だったのでしょうか?

前半は、Wevoxのカスタマーサクセスの方にも参加いただき「エンゲージメントとは」といった話や、「従業員満足度やモチベーションはどう違うのか」といった話など、全体像の理解に時間を使っています。エンゲージメントに着目することで組織のパフォーマンスが上がったり、より一人ひとりの個性や特性がチームの成果に繋がったりするといった話を伝え、共感してもらいたいと思いました。

後半はパネルディスカッションで、Wevoxを活用し、エンゲージメント向上に熱心に取り組んでいるマネージャーに登壇していただき、私と一緒に事例について話をしました。

―社内の告知はどう進めたのですか?

中村:社内のコミュニケーションツール「Teams」のボードに情報を載せたり、その内容を社内のいろんな人に配信したりしました。結果、90人を超える社員が参加し、そのうちの9割はWevoxを使ったことがない人たちでした。告知の文面の中でも、エンゲージメントという言葉の意味や、それに目を向けるとなぜいいのかについて説明しました。それに加え、「運用してみても合う・合わないがあるので、そういうリアルなところも含めてお話しします」といったことも書いています。そうした告知情報に、興味を持っていただけたのかもしれませんね。

―参加者の反応はいかがでしたか?

中村:「エンゲージメントと従業員満足度、モチベーションの違いが理解できた」という声は多かったですね。また、我々は全社的に年1回の大規模な従業員サーベイもやっているのですが、それとの違いや「どっちが大事ではなく、両者のサーベイは補完関係にある」ということを理解してくれた人が多かったです。

Wevoxの導入を検討していた2チームにも参加してもらったのですが、サミットの後に導入に至りました。何かしら行動を生み出せたのは、手応えにも繋がりました。

セミナーによってインタラクティブな環境を実現

―Wevoxユーザーサミットを実施して良かったことは?

中村:組織開発や人材育成を促進するような取り組みはどこの会社も何かしらやっていると思いますが、「これをやっているからこっちはいらない」と考えがちですし、無駄にツールが増えて従業員に負荷がかかりすぎるのもよくありませんよね。「選択肢として両方使う方法がある」とか、「あらゆるツールは万能ではないから、全ての組織に当てはまるわけではないが価値はある」ということを共有できたのは良かったと思っています。

また、先ほど名前を挙げた小川からの「Employee Experienceを一丁目一番地で取り組んでいこう。私自身もコミットしていく」という、方針メッセージもサミットの冒頭に共有できたのも良かったかなですね。トップ層の組織づくりに対するメッセージを、関心の高い人たちに直接伝えられました。

それから、インタラクティブにできたことも良かったです。聞いた話で気になることがあったらチャットに投稿し、登壇者からリアルタイムでコメントしてもらえるのは、お互いにとっていい体験になりました。また、参加者同士あるいは参加者と登壇者が繋がる時間も作れたのは、サミットならではかもしれません。

―反省点や次に繋げたいことも、あればぜひ教えてください。

中村:告知でいうと、トップダウンで情報を落とすみたいなことはもっとやってもよかったかなと感じています。Wevoxは社員一人ひとりが主体性を持って活用することがキモだけに、トップダウンで強制的にやるのはよくないと思っているので、あえてそういう告知の仕方は避けたのですが、ゼロにするまでしなくてもいいのかなと振り返って思っています。

あとは、社内にはいろんなイベントがあるので、その中でいかに埋もれないようにするかは大事ですね。

―2回目の実施は視野に入っているのですか?

中村:そのつもりです。1回目はトライアルという意味合いもあったので、次は導入してからの難しさや、どういう工夫をすべきかといった違った角度からの話も伝えたいです。せっかく1つのテーマでたくさんの人が集まれるので、「会社の目指す方向性」といったような責任者のメッセージを発信する場にもしていけると感じましたね。

我々の事業会社の事例にまで広げて紹介したり、パナソニックグループだけに閉じず、他の会社さんと一緒に開催したりするのも楽しそうですよね。

従業員の「働く体験」のさらなる向上を目指し、新たな部署が発足

―Wevoxについてもお聞かせください。Wevoxのいいところはどんなところでしょうか?

中村:マネージャー視点でいうと、毎月、チームビルディングのための自分自身のアクションについて32項目もスコアが出てくるというのは、非常にいい振り返りの機会になりますね。

メンバー視点でいうと、自分の組織について毎月1回、意思表示ができるのはいいことではないかと思います。1on1では言いにくいこともあるでしょうし、匿名だからこそ発信できることもあります。1on1や普段の業務の中での会話ができている中にWevoxをうまく入れられると、いろいろなことがさらに違う角度から見えてくるように感じています。

山内:回答する側の視点では、今まで見えなかったエンゲージメントが数値で見えるようになるのは、まさにゼロイチの変化だと思います。正直、最初は回答するのが面倒かな? と思っていたんです。でも、実際にやってみると、自分自身でも組織や仕事に対して「こんなふうに思っているのか」というのがわかったり、それを他者に伝えるための手段が1つ増えたりと、今はとても役に立つツールだと認識しています。

あとは、自分で「こういうことに意欲を感じているんだな」と気付くことができるのは、純粋な振り返りとしてすごくいいですね。チームの状態がわかっているため、自分自身の振る舞い方も「このあたりは意識的に意欲を高めていったほうがよさそうだ」とか、「全体でここが凹んでいるから、自分なりにリーディングしてみよう」といった発想で動くことが多くなったように感じます。

―最後に、今後どんな組織を目指していこうとお考えですか?

中村:BTCイノベーション室の組織のミッションは、新規事業の創出を加速させていくこと、そのための組織能力と人材育成を強化していくことです。新しい事業を生み出すときには、個人の意志がないといけないと思っていますので、一人ひとりが内的な動機で何かに打ち込んでいる状況が起こりやすい環境をたくさん作りたいと思っています。そのためにも、Wevoxの活用も含めた組織活動として、成功事例だけでなく失敗したことや、直面した困難、そこをどう乗り越えたのかといったことまで共有していける組織にしていきたいです。

仙田:そのための取り組みでもあるのですが、従業員の「働く体験」をより向上させるために、EX(Employee Experience)の強化を目的とした「EX革新室」という組織を新たに立ち上げました。まさに部署ごとの取り組みをいかに横展開していくかがポイントなので、そこを進めていきます。ノウハウを貯めていくことで、施策の立案などにも繋げていきたいですし、もちろんその1つとしてWevoxユーザーサミットもうまく機能させていければと考えています。

中村:従業員一人ひとりが内発的な動機を持って何かに取り組んでいる状態を目指していくわけですが、その「何か」が、組織や会社が目指す方向とできるだけ重なるとよりいいですよね。それがすでにできている人や組織を今よりも、もっと増やしていきたいです。そのために、Wevoxも、それ以外のものも、しっかりと使いこなしていければと考えています。

【サミットレポート】Wevoxサミットで行われたパネルディスカッションをレポートしています。サミットでは、どのような話がされていたのか、より具体的に知りたい人はぜひご一読ください!↓↓
Wevoxをきっかけにパナソニック内に生まれる新たな場や繋がり【Wevoxユーザーサミットレポート】

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