
従業員満足度とエンゲージメントの違い〜似ているようで全く別物〜【Weコラム-みんなで考える組織づくり- #1】
このコラムでは、Wevoxやエンゲージメントをテーマに、これまで私達が蓄積してきた知見や考えを皆さんに伝えます。ぜひ、チーム作り・組織作り・組織開発の際の参考にしてください!
Wevoxカスタマーサクセス/Engagement Run!講師の平井です。今回は、従業員満足度とエンゲージメントの違いについて改めて整理してみたことについてお話をしたいと思います。
「アメフトとラグビー」という例え
いろんなお客さんの相手をしていると、「かれこれ1年以上エンゲージメントに取り組んでいるんですよ」と言いながら、蓋を開けてみると全然エンゲージメントが上がっていないし、理解度も高くないっていないということがあります。
従業員満足度とエンゲージメントの違いをどう例えればいいのかずっと考えていたのですが、似て非なるものの例として、「アメフトとラグビー」がいいのかもしれないと思っています。
詳細を知らない人からすると、アメフトとラグビーは同じに見えます。それは、 使っているボールが同じだし、点数の入り方や試合中の特徴的なスクラムなどの動きがすごく似ているからです。
同様に、従業員満足度とエンゲージメントは目指しているゴールがそっくりです。それは、「働いてる人たちが生き生きとしていること」だし、その実現に向けてサーベイをし、確認をしなければいけない項目が同じです。「やりがい」 や「裁量」、「成長」や「ビジョンへの共感」などです。

違い①:活動を行う改善主体
しかし、実際に行っている行動や、推奨される活動が全く異なってきます。大きな違いを挙げるとすると、まず活動を行う改善主体です。
従業員満足度は、経営や人事マネージャーといった会社における上層部の人たちが改善を行うと言う暗黙の了解があります。 一方で、エンゲージメントは、 どちらかと言うと、マネージャーを含めた現場のメンバー一人ひとりが改善の主体になります。 仲間同士が、現場でお互いのことを気にかけ、また自分の成長や自分のキャリアについて、自分自身がしっかりと考えていくこと。その先にゴールである「人が生き生きして働いている状態」が見えてきます。
違い②:会社とメンバーとの関係性
それ以外の大きな違いとしては、会社とメンバーとの関係性があります。従業員満足度では、カードやルール制度といったものを整え、どちらかと言うと、外部環境やルールの調整によって、中にいる人たちを「庇護」しようとします。 それは同時に、そのルールを守らなかった人に対しては、「会社のルールを守らないのは、自己責任である」といった冷たい対応も表裏一体になっています。
一方で、エンゲージメントは、メンバー自身が自ら自分のことを考えると同時に、会社や経営は、仲間だと認識している人たちを、周りから助け合うと言う「自助と共助」と言う考え方が強くなります。
エンゲージメント向上の先に、社員の主体性や業績の向上を考えている会社は、この違いを正しく理解し、正しいアクションを起こさないといけないなと思っています。
最近見た動画の中で、元サッカー日本代表の岡田監督が おっしゃっていたことが印象に残りました。
「日本人のサッカープレーヤーは、技術もフィジカル、身体的な力も上がった。しかし、 選手が自ら考え監督やコーチの言葉に従うのではなく、どのような動きをすればいいのかを考える力が世界とは全く違って弱い」
これは、まさに、日本人の主体性の低さであり、 サッカー選手だけではなく、すべての会社員に通ずることだと思います。エンゲージメントの取り組みの中で、自分たちはどのように働きどうなれば幸せなのかを自ら考える人たちを増やさなければ、これまでと同じ失敗を繰り返すことになるんではないかと言う心配があります。
皆さんがやっている事は、本当にエンゲージメントの活動になっているでしょうか。今一度考えてみてください。







