
拙速は巧遅に勝る~悩んでないで早く動いたチームがエンゲージメントを上げられる~【Weコラム-みんなで考える組織づくり- #2】
このコラムでは、Wevoxやエンゲージメントをテーマに、これまで私達が蓄積してきた知見や考えを皆さんに伝えます。ぜひ、チーム作り・組織作り・組織開発の際の参考にしてください!
Wevoxカスタマーサクセス/Engagement Run!講師の平井です。
中国の格言「拙速は巧遅に勝る」
中国の格言に、「拙速は巧遅に勝る」と言う言葉があるらしい。
具体的な意味としては、たとえ結果的に稚拙なアクションだったとしても、早く動くこと(=拙速)が、よく考え練られた遅いアクション(巧遅)よりも、結果的には良い結果をもたらすという意味だ。
皆さんも、ビジネスにおいては、ゆっくり100%を目指す前に、30%で早く相談した方が良いと言うことを聞いたことがあるだろう。
エンゲージメントの対策に関しても、全く同じことが言える。むしろエンゲージメントのアクションだからこそ、それを自分たちによく言い聞かせたほうがいいと思うことさえある。
格言が当たっている理由
この格言が当たっている理由は2つほど思いつく。
まず1つは、エンゲージメントの対策が決して「答えが決まっている」ものではないからだ。
どんなやり方をすれば、やりがいを持つことができるのか、どうすれば、時間と体力のバランスを使いながら、周りの支援をすることができるのか、どうすれば、ミッションやビジョンを周りの人たちは理解してくれるだろうか。
そういったことに対して、どんなに時間をかけたとしても、そもそも相手の考え方や環境、事業の様も含めて目まぐるしく変化をしているので、あなたが時間をかけて考えついた、その対応策は、実行するころにはもう手遅れになっていることも少なくない。
それだけではなく、そもそも人によって異なる考え方に対して、1つの明確な解を出すと言うことが不可能と言っても過言ではない。
この話は、エンゲージメントの活動を進めていく上で重要であると言うことを繰り返し繰り返し伝えている。例えば、Engagement Run!Academyのクラスの中では、「技術的問題と適用課題」という言葉の中で説明をしていたりする。
しかし、何度言っても、そのように実現しようとする人が少ないのは何か理由があるのかもしれない。
もしかすると、日本人があまりにも「正解があるもの」に対してビジネスをずっと行ってきた。その習慣が抜け切れないと言うこともあるのではないか。
とにかく、この記事を読んでいる人はそんなこと言っていては前に進まないので、どんなアイデアであってもいいし、大きなことでなくても良いから、仮説を立てて早く動くことが求められている。
もう一つ、この格言が正しいと言える理由は、エンゲージメントが高くなる要因として、人間の積み上げてきた過去の記憶というものが大きく影響するからだ。
これは、信頼貯金と言う話で、何度も何度も話をしていること。結局答えがないことを信じて動き始めるかどうかは、過去積み上げてきたその人との関係性や良い思い出、この人を信頼できるに足ると言う記憶をどれぐらい植え付けられたかにかかっている。

つまり、その人とのよい時間と記憶がエンゲージメントを上げていくために非常に大きなファクターである。
例えば、同じアイディアであっても、早くトライをすれば、その分「この人はアクションしてくれた」と言う記憶が、相手の心には長く残ることになる。
「拙速は巧遅に勝る」は、まさにそれを実現するためにはぴったりの格言になるわけだ。
具体的な事例
具体的な例を上げると、お客さんにモデルチーム子チームを作ってもらい、その中でのエンゲージメントの向上度合いを比較したことがある。
早く思いついたアイディアをとにかくトライするチームは、徐々に徐々にチームの中に信頼貯金が溜まり、またトライ&エラーを繰り返すことによって、だんだんと精度の高いアクションを取れるようになっていく。
しかし、「これはうまくいかないかもしれない」「これはどういう意味なんだろう」「何をしたらいいのかもっと良い方法あるんだろうか」などとずっと考えているチームは、3ヶ月経った後でも、「なかなか思いつきません」と言う台詞を言いながら、結果的には全く何の成果も出していない。(ちなみに、そういうチームに限って、うまくいっているチームを見て、「あのチームはたまたま〇〇がはまったからいいよなぁ」と言うようなことで逃げてしまう)
このような事例は、これまで何度も何度も見てきた。うまくいっているチームは、とにかく動きが早い。そして遅い人は、とにかくずっと悩み続けている。悩むことに答えは無い。それは上述もしたように、そもそも正しい答えがないこと、そして長い信頼を積み上げることこそがエンゲージメントにおける街であると言う要素に気がついていないからとも言える。
エンゲージメントにトライするチームには、まさにこの拙速は巧遅に勝るができているかを確認して欲しい。







