「Wevoxチームは仲間のような存在」――自走するチームを増やすため、活用支援オプションで組織開発を推進

「Wevoxチームは仲間のような存在」――自走するチームを増やすため、活用支援オプションで組織開発を推進

ニッコールグループ
山田 政治氏
山田 政治氏
ニッコールグループ
エンゲージメント向上プロジェクトリーダー

医療機器商社、半導体商社等での人事を経て、2012年より現職。 2020年より自社を含むグループ国内外7社のエンゲージメント向上PJリーダーに就任

2020年度より3カ年計画でエンゲージメント向上を通じた組織づくりにグループをあげて取り組んでいるニッコールグループ。活動を推進していくために、Wevoxが提供するさまざまな活用支援オプションをご活用くださっています。どのようなオプションを選択しているのか、そしてその効果について、エンゲージメント向上プロジェクトのリーダーを務める山田さんに伺いました。

社員と会社が互いに力を尽くして事業推進と組織開発を行うために

―御社は2020年10月にWevoxを導入されました。まずはその経緯を教えてください。

以前より行われていた従業員満足度(ES)調査において、上司・部下間の関係性やコミュニケーションのあり方に課題があることがわかり、改善のための3カ年プロジェクトが2020年4月に立ち上がりました。そのリーダーに任命されたのが私だったのですが、時を同じくして、グループの「10年ビジョン(Vision2030)」が打ち出され、そこにはあるべき姿として、「社員と会社の関係はタテからヨコに(対等)になり、双方が互いにパートナーとして協力しながらより良いもの、新しい価値を作っていこう」「会社は社員にとって自己表現・自分らしさを発揮する『場』である」という新しい未来が描かれていました。

それを見た私は、我々が取り組むべきはESではなく、エンゲージメントではないかと直感的に思ったのです。というのは、社員と会社が互いに信頼し、与え合う、支え合う関係性は、従前のESやロイヤルティ、モチベーションとも違う、エンゲージメントという新しい「パラダイム」であると考えたからです。この考えを経営層に伝え、改めてエンゲージメント向上プロジェクトとしてスタートさせ、可視化ツールとして「自律した組織を作る」「社員と会社、双方が互いの成長のために力を尽くす」という思想で設計されていると感じたWevoxを導入しました。

―現在はプロジェクトの最終年度に入っていますが、これまでどのような活動をされてきましたか?

1年目は、意欲ある個人に活動を推進してもらおうと、社員からアンバサダーを募って活動を行いました。加えて、1on1もグループ全体でスタートしています。全社的に見ると、「エンゲージメント」という言葉や概念、コミュニケーションを大切にする方針の浸透は一定レベルで果たされ、より具体的な施策にステップアップするための素地はできたかと思います。

2年目に入り、個人の活動から組織全体の活動に広げていくために、チーム単位でエンゲージメント向上に取り組んでくれる「モデル部門」を募集しました。そして、手を挙げてくれた5部門のメンバーたちと、改めて「エンゲージメントとは何か?」という対話をしながらWevoxのスコアを定期的に確認し、各チームごとの取り組みを検討・実践してもらって経過を見ていきました。

―成果はいかがでしたか?

モデル部門が自部門の担当業務の特性や抱えている課題に即した「その部門ならではのエンゲージメント向上活動」を立案し、とてもアクティブに活動してくれました。そのおかげで、モデル部門以外のマネージャーの中にも、エンゲージメントの重要性や取り組む意味に気づき、この活動に参画してくれる人たちが増えてきて、少しずつですが明らかに良い変化が起こってきています。しかしその一方で、活動の輪が思い通りには広がらない現実があったことも事実です。また、2022年4月にグループ内の企業合併があり、目の前の大量の業務に忙殺されるチームも少なからず出てきていました。

しかしどのような状況の中にあっても、エンゲージメントを中心とする組織開発と、私たちが日々取り組んでいる目の前の事業推進は一体のものです。どちらも大切、優先順位は無く、同時に取り組むべきものです。プロジェクト3年目は、こうした考えを1人でも多くのマネージャーやメンバーに理解、というか、腹落ちしてもらうことを目指して活動しています。

そのような思いの中で、Wevoxチームのみなさんには、マネージャー層および一般社員向けの研修やワークショップの内容づくりと実施などで協力をお願いしています。

「トレーニング」でWevoxチームと協働して研修やワークショップをつくる

―ワークショップの内容づくり・実施にあたっては、Wevoxの活用支援オプションの1つである管理職/一般社員向けの研修サービス「トレーニング」を毎年ご利用くださっています。導入当初から利用しているのはどのような理由からでしょうか?

「エンゲージメントとは何か?」「なぜ、今、エンゲージメントなのか?」「従業員満足度やモチベーションとは何が異なるのか?」といった基本的なことや、我々の10年ビジョンとの繋がりを伝え、エンゲージメント向上を通じた組織づくりの重要性に気づいてほしい、そのためには、私のような内部の人間からの社内事情を踏まえた発信に加えて、外部のプロフェッショナルの方から「外の世界」を意識した客観的な情報もインプットしたかったからです。内と外の役割分担であり、両者から伝えることで気づきや納得が高まることを期待していました。

―どのような内容の研修を実施されていますか?

1年目、2年目、3年目と少しずつ成長させています。例えば、2年目の2021年度は「主体性」をテーマにマネージャー層向けのセミナーと一般社員向けのセミナーを行いました。私がEngagement Run!を受講する中で、「主体性」を軸とした働き方、ひいては、生き方、あり方を自社内にも伝えていきたいという思いが強まってきていたので、関連するEngagement Run!のコンテンツを盛り込んだセミナーにしたいとWevoxチームの皆さんにお伝えして、一緒にコンテンツを練り上げていきました。

また、ありがたいことに中国語でのセミナーにもご対応くださいました。上海とシンガポールの海外拠点もWevoxサーベイの対象なのですが、特に上海については、これまでは言葉の壁があって、十分なフォローができていませんでした。そこをなんとかできないものかとWevoxチームの皆さんに相談したところ、Wevoxチームの中国ご出身の方の協力を得て上海のメンバー向けにトライすることができました。私たちのグループ内では数多くのプロジェクトが多様な研修、勉強会、ワークショップを行っていますが、中国語でコンテンツを提供したのは初めてだったのではないでしょうか。Wevoxチームとしても初めての試みだったとのことで、画期的だったと思います。

―効果はいかがでしたか?

今、上海はチームとしてとても良い状態になってきていますね。20名程度の小さな所帯ですが、まずサーベイの回答率が半分程度から8〜9割に上がって、Wevoxスコアも右肩上がりの状況で、エンゲージメントについての意識や理解が深まっていることを感じます。これだけが回答率やスコアアップの要因ではありませんが、セミナーはきっときっかけになっていると思います。

―今年度はどのような内容で実施されていますか?

今年度は、先述したように「事業推進と組織開発は一体」というところを皆に気づいてもらい、行動に繋げることを目指しています。色々なアクションプランを立てていますが、手始めとして、今年7月にはエンゲージメント向上活動の軸となるマネージャー層向けにワークショップを行いました。もちろん、Wevoxチームの皆さんとの協働です。このワークショップは2回シリーズで、11月にパート2を予定しています。

今回意識したのは、「エンゲージメント」という言葉をむやみに使わないことです。というのは、活動開始から2年が経過し、「エンゲージメント」という言葉を聞くと、「ああ、エンゲージメントね…」という、良くない意味での「慣れ」の感覚が出たり、「自分の本業ではない、余計なもの、面倒なもの」と受け取ってしまうメンバーが少なからず存在すると考えたからです。今は前述の合併を含めて内外の環境変化が激しく、原料価格の高騰や円安の進行で事業推進がとても厳しい状況にあります。誰もが皆、この状況をなんとか打破したい、その道筋を見つけたいと強く願っていることを踏まえ、ワークショップのタイトルを「環境変化の中でもパフォーマンスを出せるチームづくりワークショップ」というタイトルにしました。内容も、1つの切り口として、「自走する組織をつくっていこう」というメッセージを打ち出し、組織づくりと日々の仕事は同時に進めていくもので、そのためにはWevoxという可視化ツールを使わない手はないですよね、という建付けにしました。

ワークショップの2回目は、営業、製造、研究開発などの職種の特性を意識したエンゲージメントの考え方や組織づくりの中で個人・チーム・会社がそれぞれ果たすべき役割など、また新しい視点でのアプローチにトライし、まだまだいる、腰の重いメンバーの心を動かしていきたいと思います。

私は何度もこと細かくコンテンツにあれこれ意見や要望を出しますし、「うちのメンバーならこういう言い方をした方が響くと思います」とか、かなり手のかかるクライアントだと思いますが(苦笑)、Wevoxチームのみなさんには柔軟に対応していただき、一緒により良いものを作っているという感覚がうれしいですね。いつもありがとうございます。

「経営レポート」でWevoxのスコアについて客観的な視点を得る

―トレーニングに加え、Wevox独自の分析を行い、経営層と事務局を対象にレポート作成と報告会を開催する活用支援オプション「経営レポート」もご活用いただいています。どのような理由から利用を始められたのですか?

経営レポートもWevox導入当初から利用していて、2020年10月の第1回目のサーベイの分析からお願いしました。我々のスコアはプロの目から見るとどのように見えるのかを知りたかったのが理由です。

エンゲージメントの取り組みは「競争優位性を持つため」というのが我々の基本的な考えです。他社に比べて働きがいがある、そして、働きやすい組織をつくる、競争力に繋がるものでなければなりません。そのため、他社と比較する上で客観的な視点を入れるためにプロの方に分析していただくことは必須だと考えています。初回サーベイの分析結果はWevoxチームのみなさんに当社のトップ経営層の会議に直接参加していただき、エンゲージメントスコアの分析と特長を1時間ほどでご説明いただいたことをよく覚えています。

―良さを感じている点や、得られた気づき、活動に生かせていることはありますか?

もちろんあります。自分たちだけで分析していると、様々な社内事情を考慮してしまって「スコアはこうだけれど、こういう訳があってのことだよね」「仕方ないよね」などと判断が甘くなります。経営レポートでは客観的事実をそのまま書いてくださるので、シビアに見ることができる良さがありますね。経営層も我々も、事実を事実として受け止めた上で、考察を深めたり次の対策を検討できたりするのは、内部だけで分析していては得られない効果です。

あとは、Wevoxのスコアを「読み解く」お手本としても活用させていただいています。管理職の中には、自グループのスコアの表層は見ても、ドリルダウンして細かなところまで見に行ったり、各項目を関連付けて仮説だてすることまではしないマネージャーがまだまだいます。そういったマネージャーたちに階層別・グループ別に詳細に分析された経営レポートを例示することで、毎月のサーベイ結果からも、スコアの推移など多くの情報を得られることを伝えています。

専属のカスタマーサクセスによる幅広い支援オプションも追加

―2022年4月からは、専属のカスタマーサクセスによる活用支援オプション「Professional Support」の利用も開始されました。これはどのような理由から利用に至ったのでしょうか?

プロジェクトの最終年度にあたって、いよいよ締めくくりの成果が求められるフェーズとなったので、Wevoxチームのみなさんとのより密な協働を行いたいと考えてのことです。また、今年度から新たに立候補者を募ってオンラインアカデミー「Engagement Run!」の受講を組織的に推進することにしたので、受講者のフォローも含めてより幅広い支援をお願いしたいと考えたことも理由の一つです。

Engagement Run!については、ありがたいことに10人の希望者が集まり受講を開始していますが、10人もいるとプロジェクトが受講生ひとり一人にこまめに目を配るのが難しいですし、個々人で取り組み方や内容の受け止め方も異なるでしょうから、定期的にプロの方から個別にアドバイスをもらえる機会を設けたいと思いました。Engagement Run!の受講については、「1期生」と呼んでいる今の10人に続き、2期生、さらには3期生として受講希望者が続くよう、Wevoxチームのみなさんとともに1期生をしっかりと見守り、満足度の高い経験にしてもらいたいという意図もあります。

具体的には、Engagement Run!受講者との2カ月に1回程度のざっくばらんな相談会に加え、受講事例共有会の開催とそれに向けたサポート、そして、日々の相談や情報提供の大きく3つを支援していただく予定です。エンゲージメントのプロから提供される情報や提案は、エンゲージメント向上活動においては非常に価値が大きいと考えています。

―「Professional Support」にはどのようなメリットがあるでしょうか?

頻度高く、密にコミュニケーションを取らせていただけるところですね。例えば、セミナーやワークショップの内容については、Wevoxチームのみなさんからはプロとしての視点をいただき、私は私で自社の組織状態をもとに狙いを持って内容を考えていく。その共同作業は本当に価値のあるものだと感じます。とても良いコラボレーションができているんじゃないかなと。私は、Wevoxチームのみなさんのことは「同志」「仲間」だと思っています。

―ありがとうございます。では最後に、今後の組織づくりの展望についてお聞かせいただけますか?

今年度末でプロジェクトの1つの区切りが来ますが、多くの人から「自分たちにとって重要な活動だから、ぜひこれからも続けよう」と言ってもらえることが目標です。自走・自律するチームが増えて、山田がガミガミ言わなくても、レクチャーやワークショップがなくても、「この活動は続けていこう」という状態になっているのが理想ですね。

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