【特別公開クラスレポート】経営レポートで課題を可視化!エンゲージメント活動を通じて起きた東映の変化

【特別公開クラスレポート】経営レポートで課題を可視化!エンゲージメント活動を通じて起きた東映の変化

東映株式会社
飯田 友都氏
飯田 友都氏
東映株式会社
東映株式会社 人事部 人材開発室

2012年新卒入社。映像作品のライセンス営業と著作権処理・管理部署を経て、2018年当時新設された経営戦略部ハイテク大使館に異動。変幻灯のコラボレーション「SKY TRICK MUSEUM」や「仮面ライダーを救え!暑さ対策ハッカソン」などを実施。2022年より人事部人材開発室に異動し、育成体系構築や人事評価制度の運営、エンゲージメントサーベイやD&Iプロジェクトの事務局などを担当。

今回の特別公開クラスでお話しいただくのは、東映株式会社 人事部 人材開発室の飯田友都さんです。同社では2022年12月からWevoxを導入しており、2024年5月のDIOでのインタビューではエンゲージメントの浸透を推進する様子や、経営レポートの活用方法などについてお話しいただきました。今回は、該当記事を元に特別公開クラスを開講し、その詳細や同社のエンゲージメントにおける近況についてお話を伺いました。

エンゲージメント=チームが協力し合える関係

まず初めに、御社ではエンゲージメントについてどのような説明をされてきたのでしょうか?

社内に向けての説明会では、エンゲージメントとは、社員が会社との縦横斜めの繋がりや、企業理念、ビジョンへの共感をし、仕事に主体的に取り組んでいる状態、といった一般的な概念を説明しました。それだけではわかりづらい部分もあったので、エンゲージメントリングという言葉を使って、夫婦やパートナー関係みたいに、同じ未来を描くために協力し合える関係をエンゲージメントという1つの言葉で例えられるという話もしました。また、従業員満足度やモチベーションなどと混同されがちなので、会社と個人のビジョンが重なり合うところを探すための1つのヒントなんですよと説明しました。

なるほど、とても丁寧に進めてらっしゃったんですね。説明を進めたことで、社員の方々の反応には何か変化がありましたか?

弊社は古い会社のため、カタカナ言葉自体に拒否反応を見せる人もいましたが一方で、面白そうと思ってくれる人もいました。360度評価みたいに感じた人も中にはいたので個別で説明した結果、とりあえずやってみようと思ってもらえるころまでは持っていけたかと思います。何かやってもらうのではなく、みんなで会社を変えていくために何かをしようという考えて欲しいので、導入時から「“何してくれるの?”から“みんなでやろう”へ」というテーマを伝え、エンゲージメントの浸透を図りました。

特別公開クラスなどへの参加を経て見えた新たな課題

ー以前のインタビューでも組織長の方のマネジメントについて触れられていました。社内での色々な研修や施策だけでなく、Wevoxの運営する特別公開クラスなども活用されていましたが、その過程で難しかったことはありましたか?また、現在進行系でどのように活動されているのかについてもお聞かせください。

エンゲージメントサーベイの経営レポートからも、組織長のマネジメントスキルが課題だということは見えてきているのですが、マネジメントスキルとエンゲージメントを結びつけるのに難しさを感じていました。私自身がEngagement Run! Academyに参加してエンゲージメントに接していると、エンゲージメントとマネジメントは繋がっていることが分かるので、組織長たちに「特別公開クラスに行ってみませんか?」と声をかけてみました。正直、総スカンをくらうのではと予想していたところ、最終的に13人の方が参加してくれて、意外と興味を持っているのかもしれないという手応えを感じました。

今年の初めに組織長たちが研修を受けた際に、自分のマネジメント像などを振り返ってもらったり考えてもらったりする機会があったので、「Engagement Run! Academyに参加してみませんか」と声をかけてみたら、5人の方が手を挙げてくれてとても嬉しかったです。しかし、1ヶ月が経った時になかなか厳しいフィードバックをいただきました。そもそも、手を挙げてくださったマネージャーの方々は、すでに自らエンゲージメントやマネジメントに関する情報を集めて動いていたので、物足りないとに感じる部分があったようでした。本来対象とすべきマネージャーと自発的に動いてくれる方とはギャップがあることがわかりました。今後もより多くのマネージャーの方々に、エンゲージメントについて知っていただけるようにしたいというのが、今まさに取り組んでいることですね。

また、最近、人事の中で様々な取り組みをしていくことが増えてきていて、どうしても人事からの発信が多くなってしまうのも悩みの一つです。何かに取り組む時にエンゲージメントとマネジメントの研修を紐付けたり、D&Iプロジェクトの取り組みとエンゲージメントを紐付けていくことを考えています。全部別のもののように見えてしまうのは避けたいと思っています。その方が、全ての施策の意味を感じてもらいやすくなるとも思っています。

飯田さんがエンゲージメントに関わるようになってから数年経っているかと思いますが、エンゲージメント向上や組織作りを推進する立場として大切にされていることがあれば是非教えてください。

自分の話になってしまいますが、僕は自分よりも若い世代の人たちが幸せになれるような会社を作れたらいいなと思って活動している部分があります。上の世代のことを考える方は社内にすでにいらっしゃると思うので、僕は自分より若い世代を見ようかなというのがベースにあるんですね。また、活動する中で自分にもちゃんと矢印を向けなきゃいけないなということに気付きました。自分が理解していないと、エンゲージメントについて語ることはできないなと。自分を探ることはすごく難しいことですが、そこができるようになれば、組織やチームをもっと良くしていく第一歩になるのかなと思うので、これから大切にしたいです。

「気づきは傷つき」 厳しいフィードバックも今後の糧に

ありがとうございます。ここからは参加者の皆さんからの質疑応答に移りたいと思います。

質問者①:記事の中で、経営層と社員とでディスカッションの場を設けたという取り組みがとても印象的でした。弊社も経営層と社員の関係性が十分構築できておらず、エンゲージメントを推進する上でより関係性を強化していきたいと思っているのですが、良ければ取り組みの詳細について教えてください。

弊社では経営レポートを2回取っているのですが、それを弊社を担当してくださっているWevoxカスタマーサクセスの清水さんに、会社の現在のスコアから見た東映を客観的に説明してもらいました。その中で、経営と社員の考えのギャップや、部門によって経営の声への捉え方も違っているという意見をもらい、それを聞いた経営者の方が「(経営層と社員とでディスカッション)やってみようよ」とその場で言ってくれました。経営戦略部の方々も中長期VISIONの作成に伴いやりたいと考えていたようで、そこがうまく噛み合って一気に進んだという背景があります。そういう意味では、経営層に対してだからこそ、経営レポートが活きたのだと思います。

質問者①:ちなみに、実際に対話の場を設けられた時に、社員の方々もポジティブに受け取ってくれたのでしょうか?弊社だと斜に構える社員が多かったり、率直に議論ができるかなという心配もあったりするのですが…。

うちも同じです。斜に構えて、曲がり曲がってしまっている感じの方もいるんですけど、誘ってみると意外と文句を言いながらも来てくれる印象です。自分の意見を言うだけで終わってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、経営層と同じテーブルに立つ機会ができることは、ポジティブに捉えてくれているではないかと思います。

質問者②:Engagement Run! Academyに参加した組織長の方々から、終わった後に厳しい意見があったとのことでしたが、どんな意見が出てきましたか?

忙しい方が多いので、時間が取れていなかったということあるんですが、手を挙げてくださる方々は自分なりにマネジメントのやり方などを探求されている方が多かったので、すぐ実践できるようなものを期待されていました。Engagement Run! Academyは必ずしもそういうものばかりではないですし、心構えの捉え方を改めて教えてもらう部分があるので、そこでミスマッチが起きてしまいました。そのため、せっかく参加したのに物足りないと感じた方もいたようです。いただいたフィードバックの中には忙しい方が多いというのもあり「授業数が多く、自分で探す必要のあるものが多いので厳しい」という意見や、「テーマに沿ったカテゴライズがあると嬉しい」といった意見がありました。Engagement Run! Academyを利用するなら、活用する側の工夫も必要かと思いますし、別の施策も考えなきゃいけないなと考えている最中です。

質問者③:推進者のグループの中にも様々な考えや価値観の方がいる中で、1つの方針に向かっていくと、それぞれの価値観を擦り合わせる必要や、ぶつかることもあると思います。その辺りのやり取りや収束のさせ方などがあれば教えてください。

ご質問をいただいて思いましたが、そこまで価値感のぶつかり合いは起こっていないかもしれません。うちの会社だけなのかもしれないですが、私も含めて、そういったことが少し苦手な部分があるので、今後エンゲージメント推進の1つとしてチャレンジした方が良いことだと思います。

これからどうやっていこうかなという状態の中でご参加いただいて、飯田さんにとって非常にチャレンジングな状況だったかと思いますが、いかがでしたか?

最近ある先生に言われたのが、「気づきは傷つき」だということです。いただいたフィードバックに傷つくことがすごく多いのですが、気づきをいただけたということで、前に進んでいこうと思っています。

ありがとうございました。最後に皆さんにメッセージをお願いします。

記事になると綺麗なところが表に出がちですが、その裏は他の会社さんが経験しているのと同じで、上手くいかなかったりすることの方が多いです。Wevoxを導入している・していないに関係なく、同じようにエンゲージメントや組織開発について考えている人たちがこんなにたくさんいるよということを分かってもらえる機会の一助になれたら幸いです。

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