主体性と共同体感覚を引き出す、8つの技 【Weコラム-みんなで考える組織づくり- #12】
Wisdom Topics

主体性と共同体感覚を引き出す、8つの技 【Weコラム-みんなで考える組織づくり- #12】

平井 雅史
平井 雅史
Wevoxカスタマーサクセス/Engagement Run!Academy講師

エンゲージメント向上に必要なスタンスやマインドセットを得るための学び/クラスを主に担当。「組織開発の悩みの多くは適応課題である」という考えのもと、テクニックに頼らない組織開発の考え方や、エンゲージメントの高め方などを参加者との対話を重視したセミナーによって伝授していく。大手企業を中心に企業研修も多数手がける。

このコラムでは、Wevoxやエンゲージメントをテーマに、これまで私達が蓄積してきた知見や考えを皆さんに伝えます。ぜひ、チーム作り・組織作り・組織開発の際の参考にしてください!

Wevoxカスタマーサクセス/Engagement Run!Academy講師の平井です。

以前「自走するチームに必要な2つの土台 【Weコラム-みんなで考える組織づくり- #6】」でお伝えした、組織の基礎力となる主体性と共同体感覚について、今回はより具体的にご紹介します。

主体性と共同体感覚の8つの技

上記にまとめている内容は、例えば書籍『7つの習慣』や、社会人の「基本姿勢」として紹介されているものを、私の経験からギューッとまとめてきたものです。

特にエンゲージメントの活動において、会社の方針以上に「答えのない問題が多い」です。答えがないときに重要なのは、「皆がどう思っているか?」という1人ひとりの考えや意見、そして「皆で協力していこう」というGiveの精神だったりします。日常の仕事以上に、主体性や共同体感覚の感覚が重要になってくるのがエンゲージメント改善の現場です。

世渡り術や処世術は対話を阻害する

しかし一方で、自分の意見を持ったことがないとか、他の人の話を聞かない人、時間の優先度を人任せにしてしまって緊急な案件や仕事に振り回される人など、主体性や共同体感覚がない人も多いかもしれません。

主体性や共同体感覚がない人の中には、逆に「世渡り術」や「処世術」のような真逆の力を身につけていることもあります。

真逆の力をつけている人たちの集団では、エンゲージメントについて建設的な対話が行われることは非常に難しく、むしろ対話は阻害されたり、だれか(多くの場合、リーダー)が言い出したことを腹落ちしていない状態でとりあえず実施するということになりがちです。

では、真逆の力をつけてしまっている人が主体性や共同体感覚を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか?

主体性や共同体感覚の技を身につけるために

まずは、逆スキル表を見て、自分が持ってしまっている力に気がつくことです。逆スキルにある行動や意識は、無くした方がエンゲージメント向上に役立ちます。

同時に、主体性や共同体感覚の技を理解して、日々の中で少しでも意識し、行動することが大切です。以下に、具体的な行動例をまとめてみました。

Opinion: 自分の意見を持つ

  • ミーティングの最中: 議題に対しての自分なりの意見を持つ。自分の経験や知識をもとにアイデアをまとめる。

  • デイリーノート: 毎日、自分の業務に対して「今日一番重要なことは何か?」を記録し、自分の考えを言語化する練習をする。

Focus: 自分の責任の範囲に集中する

  • 他責思考の意識的変更: 自分がうまくいかないことに対して、他責思想になるのを我慢して、自分に何ができるのかを問うてみる。

  • 影響の輪に時間を注ぐ: 自分にできることとできないことを常に整理して、自分にできることに対して思考を巡らせる

Listen: 先に相手を理解する

  • アクティブリスニング: 相手が話している間にメモを取るなど、話の要点や背景、相手の考えの理解に務める。

  • 質問の用意: 相手の意見を深く理解するために、「どうしてそう思うのか?」などを聞いてみる

Speak: 自分の意見を相手に伝える

  • エレベーターピッチ的イメトレ: 自分の意見を整理し、常に1分で伝えられるように練習する。

  • フィードバックの提供: ミーティングや1on1で、自分の意見を必ず相手に伝えると決めて習慣的に実施する

Change: 他者の意見をもとに自分の意見を柔軟に変える

  • 反論歓迎の姿勢: 自分の意見に対して反論があった場合、感情的にな理想になることをこらえて、「その視点は参考になります」と前向きに受け取る。

  • 再評価の時間を持つ: 他者の意見を聞いた後、短時間で良いので、自分の意見を再評価し変更する余地をもたせた時間を持つ。

Give: 相手のためになることをGiveできる

  • 日々のサポート提供: チームメンバーのタスクで困っていることがないか確認し、自分ができる範囲で手助けする。

  • 感謝の表現: 毎日少なくとも1人にあたりまえのことで良いので、感謝の言葉を伝えることで、相手に良い影響を与える。

Time: 長期的に考え、第二領域に時間を割く

  • 週次計画: 毎週金曜日に翌週の計画を立て、重要だが緊急でないタスク(第二領域)に優先的に時間を確保する。

  • 学びの時間の確保: 月に数時間、スキルアップや読書に時間を割き、長期的な成長を目指す。

Win-Win: win-winを考える

  • 相手の視点を想定: 提案や交渉の際に、「自分にとってのWinは何か?相手にとってのWinは何か?」を整理する

  • 第三案を探る: 意見がぶつかった場合、どちらかの妥協ではなく、双方にとって新しい価値を生む解決策を考える。

主体性や共同体感覚というのは人間として当たり前に誰しもが持っている力です。しかし、使っていない筋肉が衰えていくように、使わないと衰えていく力でもあります。ぜひ、今回ご紹介した8つの技を意識し、トレーニングしてみてください。

1人で実行するのが難しい場合、チームの仲間に共有し、一緒にトライしてみるのもおすすめします。

ぜひ一緒に、組織の力を引き出していきましょう。


執筆:平井 雅史(Wevoxカスタマーサクセス/Engagement Run!Academy講師)
編集:小澤 未花/平木 美紀

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