「現場の自走」も大事だけど、「推進者が責任を持つ」ことはもっと大事!【Weコラム-みんなで考える組織づくり- #8】
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「現場の自走」も大事だけど、「推進者が責任を持つ」ことはもっと大事!【Weコラム-みんなで考える組織づくり- #8】

このコラムでは、Wevoxやエンゲージメントをテーマに、これまで私達が蓄積してきた知見や考えを皆さんに伝えます。ぜひ、チーム作り・組織作り・組織開発の際の参考にしてください!

Wevoxカスタマーサクセス/Engagement Run!Academy講師の平井です。

年間200以上の組織開発セミナーや研修を実施してる中で、組織開発には、『現場の力が重要である』という事を私たちも日々お伝えしています。しかし、その一方で、推進者が現場にエンゲージメント推進活動を任せきりになってしまう事は大きな課題だと感じています。今日は、エンゲージメント推進活動を行う推進者として大事な考え方をご紹介します。

現場にKPIをもたせない

ある会社のサポートをしていたときの話です。「現場にエンゲージメント推進のKPIを持たせようか迷っている」という相談をもらいました。例えば、年の初めに「半年間でこの項目を何点アップさせる」というKPIを現場に持たせ、それが達成できているかどうかを人事が管理するという方法です。皆さんは、この方法についてどう考えますでしょうか?

イヤイヤ数字を達成するだけになる

このやり方がうまく働くかどうかは、もちろんその会社の前提条件によります。が、一般的には、「点数をただ上げればいいんでしょう?」と、刹那的に点数を上げるための活動が行われるオチになるのではないでしょうか。中には、「評価に関わるから、エンゲージメントサーベイの点数を付けてよ」と上司から部下に対して圧が掛かるというような現象を引き起こしてしまう懸念があります。

現場に責任を転嫁する

もう一つ課題に感じるのは、推進者がなぜこのようなKPIを現場に落とそうとする背景です。うがった見方かもしれませんが、責任逃れしたいという気持ちがどこかにあるのではないでしょうか。「現場に任せているので、点数が上がらなくても私たちのせいではありません」という思考に陥っていると、現場と推進者のどちらも、エンゲージメント推進につながる本質的な行動をしなくなってしまう事は容易に想像できます。この会社のエンゲージメントは1年後も、何も変わらないままでしょう。このような事態は避けたいですよね。

推進者が持つべき数字の一つの解

私は「現場にKPIを持たせるか否か」の相談に対し、次のような提案をしました。

  • 現場にKPIを持たせるのは時期尚早なので、本人たちが自走してKPIを管理できるようになるまでは待ちましょう。

  • そのかわり、推進者がKPIを持ちましょう。

  • その際のKPIは推進者側で具体的に決め、しっかりと企画までしましょう。

    例えば、社内のエンゲージメント理解度をアンケートなどで点数化した上で、具体的に何点を目指すか、そのために何をするかを決めるなどが挙げられます。

  • 現場の人たちに自身でアクションを考え実行してもらうことは、ひとつの企画としてやっても良いでしょう。

  • しかし、ただ現場に任せるだけでなく、エンゲージメントの正しい知識や、エンゲージメントの実感を促すような活動を推進者が主導になって行いましょう。

    例えば、「エンゲージメントの数値を見て、自分たちの1番良い点数は何かを皆で発信してもらう会」や、「自分たちのチームの特徴を一言で言うなら何か?考えてもらう会」などです。

決して、これが完全な解だとは思いませんが、推進者もしっかりと責任を持って、エンゲージメントの推進に自分自身が向き合えるようなKPIを立てていくことが重要だと思います。誰しも、つい言い訳に負けてしまうことがあります。「⚪︎⚪︎さんがやってくれないから」と他責にしていては、組織、チームの変化は進みません。現場の自走を目指すのも大事ですが、ぜひ自分自身でエンゲージメント推進に責任を持ち進めていっていただきたいです。

一緒に、組織の力を引き出していきましょう。

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執筆:平井雅史(Wevoxカスタマーサクセス/Engagement Run!Academy講師)
編集:小澤未花

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