「自分にもエンゲージメント活動ができている」社外の仲間の承認で生まれた自信

「自分にもエンゲージメント活動ができている」社外の仲間の承認で生まれた自信

萩原電気ホールディングス株式会社
梶原 里紗 氏
梶原 里紗 氏
萩原電気ホールディングス株式会社
人事部 人材開発グループ

2017年4月に新卒で萩原電気株式会社(現:萩原電気ホールディングス株式会社)に入社し、人事部へ所属。採用や福利厚生、労務などの業務に従事しながら、2022年4月よりエンゲージメントおよびダイバーシティ推進を担当。

自動車メーカーをはじめ各種製造業向けに半導体や電子部品の販売などを手がける萩原電気ホールディングス株式会社。2022年1月よりWevoxを導入し、従業員エンゲージメントの向上に取り組んでいます。事務局としてエンゲージメント活動に取り組む梶原さんに、同社の取り組みの現在地と目指す組織像について伺いました。

活動1年目に実感した、部署ごとの温度差

―御社は2022年1月にWevoxを導入されました。まずは、導入の背景と御社におけるエンゲージメントの位置づけを教えてください。

当社では、中期経営計画「Make New Value 2023」において、成長戦略を確実に進めるための事業基盤強化の一環として、また、人的資本経営の中核を担うものとして、エンゲージメント向上に取り組んでいます。Wevoxは、エンゲージメントを可視化するために導入しました。2022年1月に1回目の、10月に2回目のサーベイを行い、2023年度からは年2回、5月と11月にサーベイを行っていきます。

―Wevoxをどのように活用していますか?

1回目と2回目のサーベイの後に、各部署の管理職に対して結果のフィードバックを行いました。1回目は、本部長と部長に対して社員満足度調査との違いなどを伝えました。2回目は、部長とマネージャーに対して、「サーベイ結果の原因を探求しすぎるのではなく、理想とするチームを描いてその未来に向けてできることを考え、行動しましょう」という旨を伝えました。

2回目のサーベイ後に未来を見据えて考え、行動することを伝えたのは、当社は技術者が多数在籍していることもあって数字の分析を好む人が多いことが背景にあります。そのせいか、1回目と2回目のスコアの変化に着目して、低いスコアの原因の追求だけをしたり、スコアを上げることに執着する傾向があったんです。悪いところばかりではなく、未来に目を向けてもらうために、「やりがいスコアの向上に取り組もう」の記事を用いて、自部署がどのフェーズにいるのか、1つ上のフェーズに上がるには何をすればいいのか考えるよう働きかけました。

―管理職の皆さんの反応はいかがでしたか?

部署によって温度感に差がありましたね。前のめりの部署からは「他にも情報があったら教えて」などの言葉をもらったり、本部長から部長、マネージャーまでが集まる場に呼ばれて話す機会を設けてもらったりしました。他方で、「年に2回だと、何も施策を実行できずに次のサーベイになってしまうので頻度が多いのでは?」などの声も挙がりました。

―人や部署によって温度差がある状況は他社でも見られます。御社ではその状況を改善するためにどのような工夫をされていますか?

まだ悩んでいる最中であるというのが現状です。今、考えていることとしては、まずはやる気のある部署の皆さんに成功してもらえるようにサポートして、成功事例を作り、他部署の管理職が「うちもやらなくちゃ」と思ってもらえるようにしていこうと思っています。そのために動いているのは、外部の教育機関を活用した管理職向けの1on1研修です。教育機関の選定段階から、エンゲージメント活動に前向きに取り組んでいる部署の人たちに意見をもらいながら準備を進めています。

Engagement Run!Academyで得た知識を活動に生かす

―梶原さんは、Engagement Run!Academyにも参加されています。参加の経緯や参加してみての気づき、感想などを教えてください。

最初は動画学習サービスの「Engagement Run!Booster」でエンゲージメントや組織づくりについて学ぶことから始めました。勉強を続けていくなかで、もっと学びたいと思い、2022年11月からEngagement Run!Academyにも参加しています。

―印象に残っているクラスはありますか?

特集クラス「ポジティブフィードバックを学んでお互いの活動を勇気づけあおう!」です。Engagement Run!Academyに参加し始めた頃は、他の参加者の皆さんの意識がすごく高く、知識も豊富で、「自分がここにいていいのかな?」と感じていましたし、ワークをしているときも自分の発言に自信を持てませんでした。そんなときに、この特集クラスで自分が主担当として取り組んだエンゲージメント向上施策についてポジティブなフィードバックをたくさんもらったんです。そこで気持ちが変わったというか、「自分もちゃんとできてるんだな」と思えるようになりました。

―まさにポジティブフィードバックの良さを体験されたんですね。

はい。皆さんにもぜひ体験していただきたいです。

あとは、「チームを改善するポジティブアプローチ」のクラスです。クラスで聞いた「過去を見て原因を考える」という行動がまさに当社の社員たちに多い行動なんです。そうではなくて、組織の理想像を描いてそれに向けてできることを考える未来創造型ポジティブアプローチを社内に広めていきたいと思うきっかけになりました。

―梶原さんは、Engagement Run!Academyのメンバーが発起人となってテーマを考え、発表をしたり、学び合う「ハビー・チャレンジ」にも取り組んでくださいました。

講師の三浦さんと平木さんが声をかけてくださったことがきっかけでしたが、めったにない社外の人たちに対して発信する機会だったので、思い切って取り組みました。

テーマに設定したのは、「他社とのエンゲージメント施策の共有」です。当初の私のように、他社の人たちのやる気やみなぎるエネルギーを目の当たりにして自信を持てない方たちに自信を持ってもらえるよう、自分の経験を伝えつつポジティブ・フィードバックを体験できるワークを盛り込みました。

―手応えはいかがでしたか?

ポジティブフィードバックのワークが終わった後に、パソコンの画面に並ぶ参加者の皆さんの表情が皆さんすごくニコニコしていらっしゃったので、ワークが良かったんだなとうれしく思いました。私がいつもすごいと思っているアカデミーメンバーの方々からも「良かったよ」といったコメントをいただけたので、やって良かったと本当に思います。

―Engagement Run!Academyでの学びや気づきを社内でのエンゲージメント活動にどのように生かしていらっしゃいますか?

ワークで学んだことをサーベイ結果のフィードバックの際に織り込んだりしていますが、2023年4月までは、業務分担の都合でエンゲージメント活動に割くことのできる時間が限られていたため、それ以上のことはできていません。

今後は、業務分担の見直しによりエンゲージメント活動に注力できる時間がもう少し増えていく見込みです。エンゲージメント通信を発信したり、経営層とも現場の社員とももう少しコミュニケーションをとったりして積極的に活動したいと考えています。

あとは、個人の変化としては、自分と異なる意見や価値観を受け止められるようになりました。もともと私は「こうあるべき」と凝り固まった考えを持ちがちで、自分と意見が違う人を理解することが苦手でした。それが、アカデミーメンバーから私とは異なる視点や考え、価値観が様々に出てくることを目の当たりにして、会社や人によって考え方が全く異なることを体感しました。その経験は、社内でエンゲージメント活動に対する多様な意見を受け止めるのに活きています。

社員一人ひとりが主体的にエンゲージメント活動に取り組む組織を目指す

―エンゲージメント活動を進めていく上で、御社の課題や注力していきたい点などをどのように認識していらっしゃいますか?

一番の課題は、元々当社で実施していたES調査とエンゲージメントとの違いについての理解です。2023年5月に社員に対してエンゲージメントに関するアンケートをとったところ「会社は何をしてくれるのか?」「人事は何をしてくれるのか?」というコメントが散見されました。事務局としては、現場の社員からボトムアップでの取組みと、経営層がトップダウンで引っ張っていく取組みの両軸が必要だと感じてます。

あとは、事務局として反省すべき点でもあるのですが、そもそものエンゲージメントについての理解・浸透というところがなかなかできていないのも課題です。

―それらの課題も踏まえて、今後の組織づくりの方針を教えていただけますか?

まず、2023年度と2024年度の2年間で、社内のエンゲージメントについての理解度・浸透度を上げることを目標に動こうとしています。エンゲージメントという概念の説明と、その必要性を伝えていくことで、各部署で自発的な動きや、数年先の目標のスコア達成につなげていきたいですね。

そのための具体的な施策として、エンゲージメント通信の発信や管理職向けの1on1研修に今年度は取り組みます。あとは、私がEngagement Run!Academyで取り組んだワークを、社内の人たちと取り組む機会も増やしていきたいと思っています。当社の社員は皆真面目でいい人が多いですし、役員や管理職とも話しやすく風通しが良いのが強みなので、コミュニケーションを重ねて浸透を図っていきたいと思います。

また、社員へのヒアリングをもとにした制度や組織、風土の改善にも取り組んでいきたいと思います。2022年度に一つ、試みとして、社員へのヒアリングをふまえて育児に関する制度を変えました。社員が声を挙げれば会社は変わるんだということを知ってもらうこと、さらには、自分たちでも会社を変えていくんだという風土を醸成するための取り組みです。手応えはあったので、今年度は、育児中の世代だけでなく様々な世代の社員からヒアリングを行うことを検討しています。私自身が入社して良かったと思えるいい会社なので、愛社精神を持って、社員からも社外からも選ばれる会社であり続けられるよう、これからも積極的に活動に取り組んでいきたいですね。

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