ヤマハハイテックデザイン社のオフィス訪問 in 浜松

ヤマハハイテックデザイン社のオフィス訪問 in 浜松

Engagement Run!Academyをきっかけに繋がり、切磋琢磨し合っている様々な会社の皆さんが、今回静岡県浜松市にあるヤマハ株式会社の本社に訪問。ヤマハグループ会社であり、Wevox利用企業様であるヤマハハイテックデザイン株式会社の皆さんと共に会社を実際に見学しながら、推進活動や組織作りの意見交換など1日過ごされると聞いて、密着させていただきました。

オフィス訪問のきっかけ

今回、ご一緒させていただい皆様の元々の繋がりは、Engagement Run!AcademyというWevoxが手がけるアカデミーです。そこで繋がった6名の皆さんは、「ハビーズ」というコミュニティを自らつくり、月1回のオンライン勉強会を実施し、学び合いをされています。少しずつ対面での交流が可能になった中でそれぞれの会社訪問をしようというアイディアが生まれ、今回の浜松オフィスの訪問につながったとのことです。

(左から)

  • 細山田 隼人氏(日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 経営企画部)

  • 山本 大貴氏(愛知県信用農業協同組合連合会 総合企画部)

  • 福澤 良彦氏(ビジネスエンジニアリング株式会社 経営統括本部 人事総務部)

  • 坂本 竜一氏(ヤマハハイテックデザイン株式会社 管理課)

  • 角倉 加奈子氏(東宝株式会社 コーポレート本部 人事部 ワークスタイル企画室)

  • 大塚 哲也氏(株式会社野村総合研究所 人材開発部)

まずは、企業ミュージアムで製品と歴史を鑑賞!食堂で社食も堪能!

浜松駅から、遠州鉄道に乗り継ぎ、八幡駅から徒歩約2分で、ヤマハ株式会社の本社に到着しました。

まずは、ヤマハハイテックデザイン株式会社の代表取締役社長である村木さんと坂本さんに、ヤマハの本社1階にある企業ミュージアムのINNOVATION ROADにご招待いただきました。

入ってすぐに、ピアノ・ギターなどの様々な楽器が並んでおり、参加者全員が驚きの声をあげました。創業以来の思いをまとめた動画を見ながら、最新の技術を搭載した楽器、古くから継承されている楽器も体験!

楽器製造の過程の展示物や、創業から現在に至るまでの歴史のパネルなど、企業の歴史やものづくりへの思いを感じる空間でした。また、独自の技術を搭載したスーパーサラウンドシアターで音楽を体感させていただき、同社の技術の高さに感動しました!

その後、本社内にある食堂に移動し、皆さんと一緒に食堂でお食事をいただきました。ご飯のおいしさはもちろんのこと、オフィス内のコミュニケーションデザインが本当に素晴らかったです。食堂の近くに芝生のある広場がありましたので、食後の一時を過ごしました。

ヤマハハイテックデザイン株式会社の皆様と意見交換タイム

午後は、ヤマハハイテックデザイン株式会社の代表取締役社長である村木さんと坂本さんと現場リーダーの大石さんと参加者の皆さんで意見交換を行いました。同社のエンゲージメントとの向き合い方は、以前行ったTeamwork Sessionイベントレポートでもまとめておりますので、こちらをご参照ください。午前のINNOVATION ROADの見学の流れもあり、同社への質問や議論で盛り上がりました。

Values cardでアイスブレイク。その後、活動状況や悩みを意見交換。

その後、ヤマハ株式会社の人事の皆様にも合流いただき、改めて1人ずつ自己紹介を実施。Wevoxが手がけるValues cardを使って、全員で簡単なワークを実施しました。Wevoxでご案内している遊び方を坂本さんが独自でアレンジし、相互理解を深めます。オリジナルワーク後には、数時間に渡り、各社の活動状況をシェアしたり、合流をいただいた皆さんに質問したりと様々な対話をする時間となりました。

参加された皆さんの感想

ここからは、参加された皆さんのインタビューをお届けします。

―自社以外を訪問してみてのご感想や学びはありますか?

大塚:率直に楽しかったというのが感想です。印象に残ってるのが、午前中に案内してもらったINNOVATION ROADです。展示物を見たり、最新の技術にも触れるっていうのは、ヤマハさんならではと感じました。また、午後に皆さんで自分の会社の課題について話をしたのですが、業界が違っても、どこの会社でも起きてることなんだなということを改めて再認識できました。意見交換の中でも特に印象に残ってる話題は、フィロソフィー、パーパス、ミッション・ビジョン・バリューの浸透です。それらを浸透させていく時に、無理に共感してもらわなくても、人それぞれ距離感があるという内容で、その距離感を尊重しようという話が出たんです。非常にいい学びになりました。

角倉:私も率直に楽しかったです。INNOVATION ROADを通じて、やっぱり音楽っていいなって感じましたし、ヤマハさんの歴史や根幹を見ましたね。改めて、世の中の方々の音楽体験を支えているんだなと感じました。一番心に残っているのが、ヤマハさんの誇り。村木さんの「私たちが作っているのは工業製品ではあるけれども、工芸製品でもある」という言葉を聞いて、職人気質の人が多いという部分において簡単に形を変えることが難しいこともあるけれども、だからこそ誇りが根付き、続いていくものもあるんだなと。

また、意見交換の中では、ヤマハグループの中でフィロソフィーをもっと広げたいというお声も出ていたのですが、実はすでに浸透されている部分が確かにあるのかなと感じました。例えば、INNOVATION ROADに伺った時に案内をしてくださった方がいらっしゃいまして、あんなに素敵にヤマハ全体の紹介をしている姿を見て、しっかりとフィロソフィーが体現されているのではと思ったんです。当社も映画や演劇、アニメ等を通じて人の感情に触れる部分がとても大きいので、そういった事業に興味を持って集まってくる人たちとどういいチームを作っていくかを議論できたのは、すごく嬉しかったですね。

細山田:例えば、幼少期からギターに触れていれば「ギターを作りたいからヤマハに入りたい!」という方もいらっしゃると思っています。そのため、元々会社のビジョンと個人の念い(おもい)・共感性が高まりやすい会社だと感じていました。そのような中で同社が抱える悩みやみなさんの念い(おもい)を聞けて大変勉強になりました。

また、創業者である山葉 寅楠さんは圧倒的な経営才覚の持ち主だなと感じました。元々強い思いを胸に、オルガン修理から始め、それが会社となり、そしてコア技術をあらゆる事業に多角化させる・・・、これが「イノベーションの実践なんだな」ということを学びました。

山本:今回、私も多くの刺激をいただくことができました。特に刺激を感じたのが、INNOVATION ROADでイノベーションの歴史や、創業から今までのストーリーを拝見した時です。同社ならではの価値観が見えたような気がしたんですね。その時に、自分自身は、自分の組織の歴史をどれだけ知っているのだろうかと思いました。また、組織の歴史を知れば、我々の存在意義を新しい切り口で紐解けるのではないかとも思いました。そのような感覚もあり、一度組織の歴史を調べてみることにしました。八十年前の創業時の資料を見たのですが、今と共通するキーワードについて昔の人も考えていたのだなと感慨深かった半面、今の時代・環境にあてはめると意味合いは少し変わってくるよな、ということも考えさせられました。歴史を題材にして、現在と未来を考える、このようなプロセス通じて組織のバリューを考える、このような動きを組織内に生み出せたらと思いましたね。

福澤:私は別の切り口で話してみようと思います。個人的には、食堂が大変印象的でした。素敵な食堂があると、ランチを皆で食べに行くとか、バラバラでランチに行っても自然と誰かと話をするとかが生まれてそうだなと思いました。食堂の隣の広場みたいなところに社員の皆さんが集まってて、自然にコミュニケーションを取っている姿もありましたね。思わずオフィスに行きたくなるコミュニケーションスペースが設計されているのは羨ましいです。

意見交換の中で印象的だったのは、ヤマハフィロソフィーの浸透のお話でした。当社も昨年10月にパーパスを設定し、それから浸透活動を実施しているのですが、どのように浸透活動をしているかはもちろんのこと、浸透活動の中での悩みや考え方をお伺いできたのは良かったです。

また元々坂本さんを通じてヤマハグループの話を聞いてましたが、今回いろいろな方々のお話を聞いて、1つの組織を多面的に見ることができたのは貴重な機会となりました。

―今回の訪問を機に、やってみたことあるいは今後挑戦してみたいことはありますか?

大塚:訪問後に、自分のチームの定例ミーティングでアイスブレイクをしていた際に、お題で「お勧めスポット」が出まして、INNOVATION ROADを紹介しました。私みたいにそこまで音楽や楽器に詳しくない人でも感動したので。ヤマハさんの歴史を学ぶことによっていろいろ学びもあったのでお勧めしましたね。

角倉:当社では今、Well-beingなどの大きな概念の整理に着手をし始めているんです。TOHO VISION 2032という大きな経営方針を打ち出しているんですけど、エンゲージメントをはじめとした諸概念と各取り組みとの繋がりが見えづらかったり、ストーリーが繋がりきれてない部分があったりするので、今回の皆さんとの議論を通じて得たことを活かしていきたいなと思いました。

あとは、大石さんがおっしゃっていた「チームリーダー1人でできることには限界がある」ということも印象的でした。エンゲージメントの観点からマネジメント職の皆さんを直接的にサポートできる仕組みができないかなというのは、来年に向けて現在具体的に考えているところですね。

細山田:次回、当社のオフィスに皆さんをお呼びすることになっていたので、解像度が上がりました。何かしらの自社に対する誇りをダイアログ形式で感じていただくことは大事だなと、今回の経験を通じて感じましたね。

実は、私自身もこの半年で自社のヒストリーを整理し直しています。これが意外と大変なのですが、面白い!過去数十年の流れを約30人にインタビューしながら、定性/定量情報を突合させています。

ある種、その中のイノベーションという観点では、我々BtoBのビジネスでは、どうしても超えられない壁っていうのがあったんですが、本当にそうなのか?というのをヤマハさんに訪問させていただき、色々な皆さんと議論を通じて見えてきた部分もありました。同社の歴史を通じて、絶え間ない挑戦!そして、あくなき探究心を感じました。我々もそのようなまだ見ぬ挑戦と創造、そして共創を実現してきたいと感じた次第です。

山本:今日を機に、フィロソフィーについて私自身も考えるようになりました。企業の中には、企業理念や、フィロソフィー、バリュー、パーパスなど、各社で掲げているものがありますが、掲げた瞬間にやらされ感や強制感があるのではないかと個人的に感じまして、浸透においてはメンバーからの共感を生み出す仕掛けやきっかけがまずは必要なのかなと思いました。ですので、そのような仕掛けを考えて、挑戦してみたいと思いました。加えて、今回のお話の中で組織開発リテラシーを上げていく必要性のお話もありましたが、そういったところは自社でも特に進めていきたいなと強く感じた次第です。

福澤:私もパーパスの浸透についてはやりたいことがあります。今回の議論の中で、「研修の中でフィロソフィーの浸透ワークをやっている」という話をされていて、私も前々からやりたいなと考えていたので、お話を聞いて改めてやってみようと思いました。

―今回の企画者である坂本さんにご感想をいただければと思います。

坂本:今回の企画を通じて、改めて仲間の大切さをすごく感じました。今回参加いただい皆さんから大石さんの名前がたくさん出てきました。大石さんからは家に帰って組織開発関連のことを調べていることは耳にしていたのですが、既に社外の人へ自分の言葉で考えを伝えることができる姿を見て、非常に心強く感じました。

今回は、ハビーズメンバーだけでなく、弊社のメンバーやヤマハ人事のメンバーに参加いただく形で会社訪問企画を試みましたが、互いに様々な気づきや学びがあり、また新しい出会いや繋がりが生まれるなど、企画して良かったと思いました。また、INNOVATION ROADを通じて、ヤマハグループの文化や歴史を感じていただきながら、意見交換をするという流れも良かったように思います。次回以降の会社訪問でも可能な限り会社の文化や歴史、風土などが感じられる体験を入れられると楽しみながら気づきや学びが得られそうです!

執筆:平木 美紀(DIO編集部)

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