エンゲージメントの概念と効果

エンゲージメントとは、組織や仕事に対して自発的な貢献意欲を持ち、主体的に取り組んでいる心理状態を指しています。

エンゲージメントが
低い状態で起こる従業員
―組織の不幸な関係性。

エンゲージメントが低いことで、従業員は働きがいを持てず、仕事に対してネガティブな認識を持ったまま働く状態に陥ります。
また、そういった状態では十分な生産性を発揮できず、組織としても成長のマイナス圧力がかかっている状態になります。

モチベーションや従業員満足度との違い

ところで、「エンゲージメント」という言葉と「モチベーション」「従業員満足度」の違いは、具体的に何なのでしょうか。
これは向いている方向や、目指す目的が異なるのが一つのポイントです。

エンゲージメント

組織や仕事に対して自発的な貢献意欲を持ち主体的に取り組めている状態を表した指標。
従業員の生産性や離職率との関係も複数の研究で証明されているため、近年多くの企業が経営指標として導入している。

モチベーション

モチベーションとは、人が行動を起こしたり、決意したりする時の直接の（心理的な）原因・きっかけまたは目的。
モチベーションは人によって異なり、必ずしも組織貢献や仕事に熱中するために活用される訳ではないため、従業員の生産性との関係は明確ではない。

従業員満足度

従業員満足度とは、従業員が組織や仕事内容、職場の物理的環境や人間関係等にどのくらい満足しているかを示す指標。
満足度が高まったからといって、従業員の意欲が高まるとは限らず、従業員の生産性との関係は明確ではない。

もっと詳しくエンゲージメントを知りたいかたへ

エンゲージメントをざっくり理解するための資料

エンゲージメントを構成する9つの要素や、なぜエンゲージメントが注目されているのかということを学術的にも研究・証明した記事をもとに紹介しています。

その先にある、何をすればエンゲージメントが高まるのか、実際にエンゲージメント向上活動を行なっている企業はどんな活動をしているのかなど、詳しくご紹介しているエンゲージメントの効果に簡単に触れることのできる資料です。

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エンゲージメントが与える影響

出典： Gallup, Inc.

様々な研究で業績との相関が明らかに。

企業の収益性や生産性の向上だけでなく、離職率や品質の欠陥、欠勤の低下にも効果的。

【Wevox】生産性を高める一手を学術的に証明(1)【Wevox】生産性を高める一手を学術的に証明(2)エンゲージメントと生産性の関連について【 Wevox 研究紹介 :Atrae】 - formal ver.

Wevoxのデータから研究で明らかに。

従業員のエンゲージメントが向上すると離職率が下がるだけでなく、生産性が向上することがWevoxのエンゲージメントスコアを用いた研究により判明しています。

エンゲージメント研究の第一人者島津明人教授

慶應義塾大学
総合政策学部
島津明人教授

昨今従業員エンゲージメントという言葉は多く出てきていますが、ワーク・エンゲイジメントも非常に重要だと考えています。
ストレスチェックが義務化されメンタルヘルス対策が注目を浴びていますが、どうしてもメンタルヘルス不調の予防を重視した"守りの対策"がほとんどです。
一方で企業の生産性という観点からも、全ての従業員に対して意欲を活性化させ、もっと活き活きと自律的・効率的に働いてもらう"攻め"のメンタルヘルス対策が重要です。健康の増進と生産性向上の両方に繋がる指標として"ワーク・エンゲイジメント" にもっと注目してほしいですね。

Special Interview
島津教授が語るパルスサーベイのメリット
「エンゲージメント向上は組織状態の可視化から」

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書籍紹介

働きがいも、生産性も、すべての鍵がここにある。

業績との相関が科学的に証明され、スターバックスやザッポスなど世界の成長企業が重要視する「エンゲージメント」とは。社員が活き活きと働く組織づくりにこだわり続け、当時東証一部上場（現在は東証プライム）を果たした注目の経営者と、組織理論の講義が人気のビジネススクール講師が実践事例と理論をもとに語る、組織・チームづくりの新常識。

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